コンデンサの放電に必要な抵抗値の計算方法と放電時間のばらつきの原因

特に、電解コンデンサの場合ですが、長期間（２年以上）無電圧にて放置していると、内部の電解液の質に変化が生じ、いわゆる”容量抜け”が生じます。つまり、電解コンデンサの容量が変わってしまいます。その為に、少々のエージングでは、元に戻らず、放電時の様子が変わります。
電解コンデンサの一番良い保管方法は、定格電圧の７０８０％の電圧を加えた状態での保管です。
尚、詳細につきましては、コンデンサ・メーカーにお問い合わせ下さい（申し遅れましたが、下名は、電源装置を製作している会社の者です。興味がありましたら、弊社ＨＰをご覧下さい）

#1さんのお答えに、補足させて頂きます。
ｔ[秒]で放電するのに必要な抵抗はＲ[Ω]との事ですが、じゃ、Ｒが小さければ小さい程、早く放電出来て、時間も掛けずに済むのでは？と言う事になります。
勿論、Ｒが小さければ、早く放電しますが、その分、電流が大きくなります。”コンデンサのエージング”と言う事ですので、恐らく、電解コンデンサだと思いますが、特に、電解コンデンサは急充放電に弱い部品です。ですから、余り抵抗値の小さい物は、お勧め出来ません（急速放電により、電解コンデンサ内部の電極泊に化成反応が生じ、電極泊の寿命に影響します）。
電解コンデンサに負担を掛けずに放電するには、そのコンデンサのリップル許容量（カタログに記載されてます）を目安にされる良いでしょう。それよりも、小さな電流に成るように、抵抗値を選んで下さい。
それと、電解コンデンサには、内部の電解液の分極化による”再起電力”が発生します。つまり、放電が完了したからと言って、直ぐに、抵抗を外すと、しばらくして、コンデンサの端子に、電圧が発生します（この電圧は、直ぐには無くならず、１週間１０日位残ります）。
エージング後、機器に取り付ける際は、”再起電力”による電圧が発生していないか、テスターなどで確認した方が良いです（取り付け工事の際、スパークして、作業者が、びくりする事があります）。

抵抗やランプなどで放電させる目安を知りたいということだと思います。
だから、正確さは追求しないと言うことを前提として

放電時間やその時の電流は下記の式で計算してください。
注意点は、抵抗でやる場合Ｗ数（放電電流）に注意してください。
抵抗が焼き切れたりしますから、計算で求めたＷ数の２倍程度のものを使いましょう。


コンデンサ内には、Ｑ［Ｃ］＝Ｃ［Ｆ］×Ｖ［ｖ］だけたまってますから
放電させるには、Ｑ［Ｃ］＝Ｉ［Ａ］×ｔ［秒］
抵抗の大きさは、Ｒ［Ω］＝Ｖ［ｖ］／Ｉ［Ａ］となります。

電流Ｉをどれくらいに取るかがさじ加減ですね。