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ボルトの脆性破壊とは?
2023/10/13 18:22
- ボルトに耐熱処理を施して使用したが、320℃で長時間締結後に緩めると折損してしまった。
- メーカーによると、この折損は低温焼き戻し脆性または青色脆性と呼ばれるもので、焼き入れ後の焼き戻し温度と関連している可能性がある。
- 改善策を早急に見つける必要がある。
ボルトの脆性破壊について
2004/09/09 19:38
SCM435のボルトに耐熱処理として無電解Niめっきを施して使用したところ、320℃で丸3日間締結した後、自然冷却し、ボルトを緩め外したところ、
ボルトが次々に折損しました。断面は完全にせん断されており、脆性破戒しているようでした。ボルトのメーカーに確認したところ、「これは低温焼き戻し脆性、または青色脆性と称されている350℃脆性である」と推定してきました。350℃脆性は焼き入れ後の焼き戻し温度が300400℃で行なわれる際に
起こるもので今回のケースには当てはまらないと思いますが、他に要因が考えられません。ちなみに、折損してないボルトも手でも折れるものもかなりあり、破断面は焼け焦げています。また、ボルトの頭は青色に変色しています。早急に改善しなければならず、困っています。どうか宜しくお願いします。
回答 (1件中 1~1件目)
「SCM435+無電解Niめっき」のボルトを採用されたのには,それなりの理由があったのでしょう。SCM材は,現在JISでは化学成分の規定だけを規定しています。高強度ですが,硬度が高く,伸びが小さかったと記憶しています。そのため,高圧ガス保安法の4倍耐圧試験のときに一時的に使用しています。微振動を伴う個所のボルト材には使用していません。
今回の破断の原因は判りませんが,材料の変更はいかがでしょうか。高温用では材料SNB7(JIS G4107)をよく使用しています。熱膨張係数もSCM435と近いと思います。ただし,引張強度はSCM435より劣りますので,強度上確認が必要ですが。
また,原因追求は必要だと思います。何か判ったら教えていただければうれしいです。
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補足
2004/09/10 14:59
回答ありがとうございます。SCM材を使用する理由は、耐熱鋼であること、高強度であること、ネジ材として標準品としてあり価格的に安いことからです。無電解Niは、耐熱性と耐磨耗性から選定しているのですが、5ミクロン程度しか施してないので錆がピンホールから出てしまっているようです。このことは、今回の折損とは無関係だと思いますが・・・