配管の溶接失敗時の管内部の状態とは？

ご質問の内容は、管内面側の溶接ビードが、溶接によってどの程度盛り上がるのか？流体を流すのに支障が無い範囲に必ずなるのか？ということでしょうか。

管の寸法、肉厚によって異なりますので、具体的な寸法を表示するのは難しいのですが、
例えば、盛り上がりが大きくなる厚肉でも、開先をV型にして、内面側をまず1層溶接し、外面側へ順次盛り上げていきますので、極端に盛り上がることはありません。
それでも心配であれば、管の内面に圧力をかけながら溶接するなど、内面側に溶接ビードが盛り上がらないようないろいろな工夫の仕方があります。心配であれば、専門業者に、内面の溶接ビード高さを規定して依頼ください。

お礼

2004/07/30 10:19

なるほどありがとうございます。

質問者

溶接欠陥には、たくさんの種類があります。
JISのZ3001では22種類に分類されています。
（下記　URLより参照ください。）

単純にかつ大きく分類すれば、下記の5つになります。
?溶接した部分が割れている
?溶接されていない
?穴があいている
?酸化物を巻き込んでいる
?溶接した部材がずれている。

目視で見える場合も多いのですが、
欠陥が内在している場合（特に肉厚の厚いもの）も多く、圧力配管等では、水圧等の気密試験あるいはX線等のNDI（非破壊試験）で、性能保証をしておく必要があります。

溶接の失敗状況によると思います。
裏波が出ていない。
酸化している。
等など・・・・・
溶接検査にＲＴ検査（レントゲン）等目視で判らない
部分の検査もありますから実施するのも手だと思います。
費用はそれなりにかかりますが。