このQ&Aは役に立ちましたか?
高硬度材の経時変化と対策
2023/10/14 06:23
- プラ型屋で使用される高硬度材における経時変化や膨張問題について対策をお探しですか。HRC58~60の範囲で経時変化が少ない良い鋼材の存在を知っている方はいらっしゃいますか。
- プラ型屋で使用される高硬度材において、経時変化や材料の膨張が問題となっています。対策としては、ザブゼロなどの方法がありますが、時間と費用をかけずに解決する方法を模索しています。HRC58~60の範囲で経時変化が少ない鋼材の情報をお持ちの方はいますか。
- プラ型屋で使用される高硬度材において、材料の経時変化や膨張が問題となっています。経時変化が少ない鋼材を探しているので、HRC58~60の範囲で適切な材料があれば教えてください。
プラ型向きの高硬度材
2005/10/05 17:31
プラ型屋で設計をしております。
弊社ではPD613やDC53等の高硬度材を良く使用しておりますが、
経時変化等で材料が変形して(特に膨張して大きくなる)
困っております。ザブゼロをする等の対策はあるかもしれませんが、
出来るだけ時間と費用を掛けないようにしたいです。
HRC58~60で良い鋼材はありませんでしょうか。
ご存知の方いらっしゃいましたらご意見お願い致します。
回答 (6件中 6~6件目)
DC53は2次硬化大きくして硬さを確保している材料で、膨張も大きくなるんでしょうから、硬さがそんなにいらないのであれば材料選定としては確かによくないですね。ただ安易に材料を変えても、熱処理変形のクセも変わるのでどうでしょうか?
熱処理的には、焼戻温度やサブゼロも含めて対策はあるわけですから、時間と費用を惜しまない場合、どこまでやれるかを熱処理屋さんに一度相談されてはどうでしょうか?
ただ熱処理バッチがまとまらないから費用がかかりますとか、待ち時間が掛かりますという話にはなるでしょう。
どんな材料を使っても、その材料の経時変化を抑える適切な熱処理がされないのであれば、大なり小なり問題は残りますよ。
S-MAGICは凄い材料のようですが、相談者への答えとしてはどうかと思います。
熱処理屋さんと相談されているとのことですが、まだ足りていないと思います。高精度な金型が世の中で作られているということは、どこかに答えがあり、その技術も確立されているはずです。
多少高いのかもしれませんが、その答えを持っている熱処理屋さんを探すことをお勧めします。
S-MAGICのカタログ見ましたが、うまいことバランスを取ったようですね。
焼戻硬さの戻し温度のピークも低いし、特性的には、SKD11に近い感じですが、ミクロ組織は細かいみたいだから、組織制御で靭性や被加工性を補ったのかな。
前のARK1は被加工性最優先の材料ですが、S-MAGICは、SKD11とDC53等の8Cr系のいいとこ取りを狙った材料みたいですね。表面処理との相性も良いとのことなので、時代の流れにも合ってますね。プラ型にも使いやすいんじゃないでしょうか。
熱処理歪はSKD11に近いところで若干小さくて良いとのことのようですが、経年変形についてはやはり熱処理が経年変形に対して最適に行われているかどうか次第でしょう。S-MAGICにすれば、経年変形も解決ということにはならないと思いますよ。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
お礼
2005/10/06 10:02
ご回答ありがとうございます。
熱処理屋とも焼戻し温度や回数等相談してやったのですが、
やはり改善出来ておらず最終的にはサブゼロという話に
なってしまいます。時間、費用がかかりますので何とか
材料特性で少しでも軽減出来ないかと思い相談させて頂きました。