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SUS420J2丸棒のインサート成型で白く曇った状態になる原因と脱脂方法について
2023/10/15 01:19
- SUS420J2丸棒のインサート成型により、成型品のSUSの表面が白く曇った状態になってしまいました。原因は脱脂を行わなかったことや金型との干渉ではないかと思われます。
- 成型する樹脂は丸棒の先端に成型され、長さはD11×L20程度です。金型の温度は50度程度で行われました。
- SUS丸棒には『クリューバーA20』という錆止め潤滑油が塗布されています。脱脂を行わなかったことが白く曇った状態の原因となっている可能性があります。また、丸棒の長さが160mm程度であるため、適した脱脂方法についてアドバイスを求めています。
SUS420J2丸棒のインサート成型にて
2006/05/18 11:37
SUS420J2の丸棒(D4.0)の先端にPOMを成型する型での質問です。
成型する樹脂は丸棒の先端(20mm程度)のところに、D11×L20程度です。
この金型で成型したトライ品が上がったのですが、SUSの光沢がなくなり白く曇った状態になってしまいました。(金型との干渉によるキズのようなものではなく、鏡面だった素材の表面が白く曇った状態です)
SUS丸棒には防腐剤として『クリューバーA20』という錆止め潤滑油が塗布されております。
成型屋さん曰く、脱脂は行わなかったとの事ですが原因は脱脂を行わなかったからだけでしょうか?型の温度は50度程度との事です。
また、丸棒の長さは160mm程度なのですが適した脱脂方法についてもアドバイス願います。
宜しくお願い致します。
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは、インサート成形で型温50℃は低過ぎます。
SUSレベルなら80℃は必要です。
防錆剤の除去(脱脂)を行わないのも問題です。
POMの溶融温度は180~200℃で、その温度の溶融樹脂がSUS軸に
一瞬でまとわり付くのですから、軸に油が付着していたら引火点近くまで気
化しPOMから発生するガスと混合しエンジンのシリンダー内と同じ状況が
発生しているはずです。
さて、このような状況で押し込まれる高温樹脂に圧縮されたガスは逃げ場を
探すように隙間に向かって爆発状態で進行します。予測では、SUS軸が挿
入される型の穴の隙間(ギャップ)に突入していると思われます。
SUS軸の表面を高温ガスが覆う状況で防錆剤にどんな変化をもたらすのか
は専門家ではないので解析不能ですが、焼付け塗装でもしたかのような結果
になるのではないでしょうか。
以上の予測を元に、SUS軸の脱脂、型温の見直し、ガスがSUS軸に大量
に流れ込まないよう別の場所にベントを設け回避する。などの対策を行って
から再度TRYしてみてはいかがでしょう。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
防腐剤の影響ということは考えられると思います。
脱脂方法は鋼材の納入業者か、防腐剤のメーカーに聞くべきでしょう。
お礼
2006/05/22 09:44
ありがとうございます。
メーカに問い合わせてみたいと思います。
お礼
2006/05/23 19:38
詳細まで説明して頂きありがとうございます。
アドバイス頂きました内容をふまえてトライを行ってみます。
ご回答ありがとうございました。