乾燥機付きコンベアーの製作

Question

いつもお世話になります。

コンベアーの上にＩＲヒーターを取り付けて簡易的な乾燥コンベアーを製作しようと思います。

構想では、温調機（電流出力タイプ）＋電力調整機＋測温体で考えています。対象物は携帯電話（樹脂）のボディー部でタンポ印刷を乾かす目的です。（対象物の表面温度を約７０度で流します）

そこで質問なのですが、ＩＲヒーターは直接対象物を暖めるタイプなのでＩＲヒーターを囲った乾燥炉の中に測温体を設置しても対象物（携帯電話ボディー）の表面温度とかなり違いがあったのですがこの差をなくすにはどうすれば良いでしょうか？
（＊対象物には直接測温体は接触できません）

宜しくお願いします

Answer

小型の乾燥庫を製作しています。納入先の要求仕様はワークが８０℃になることでしたが、一定時間中に入れて保持するもので良かったので、庫内雰囲気が８０℃のときに何分後かにはワークも８０℃になっていました。
masaさんの場合はコンベアということで、伝熱の時間が短くて難しいと思います。
基本的なことですみませんが、対策は大きく分けて２つあります。

?雰囲気に入っている時間を長くする
　・コンベアの速度を落とす（生産性が落ちるデメリットあり）
　・乾燥部分を長くする（設備が大型になるデメリットあり）
?雰囲気温度をもっと上げる
　・ヒーター温度を上げる（ヒーター性能次第）
　・ヒーター周囲の密閉性を高める（コンベアの出入り口部分）

雰囲気温度とワーク温度の関係は、先の関係者さんが言っていたようにテストワークであらかじめ較正することで良いと思います。

Answer

ローラーハースキルンと言われる炉みたいなのでしょうか？
http://www.noritake.co.jp/eeg/heat/product/kansouro/roll/index.html
http://www.ngk.co.jp/product/industrial/heatdevice/index.html

このタイプの炉は温調温度はあくまで炉内雰囲気温度で
必ずしもワーク自体の温度と一致するとは限りません

正確なワーク温度が必要な場合はテスト用ワークに熱電対を貼り付けて
記録計でモニタしながら流します
そしてテスト用ワークと炉内温度との相関関係から製品温度を調節します
炉内温度１００度の時テストワーク温度は８０度とか
但し、炉内雰囲気温度とコンベア速度が一定であればテスト用ワークと
実製品ワークとの差はそれほど無いと言う前提ですが

実ワークの正確な温度が必要なら
赤外線放射温度計
http://www.optex.co.jp/meas/built/built_bs/index.html
http://www.keyence.co.jp/atsuryoku/ondokei/it2_50/index.jsp
炉体に穴を開けねばなりませんが

乾燥機付きコンベアーの製作について