このQ&Aは役に立ちましたか?
樹脂メッキの前処理について
2023/10/15 20:39
- 樹脂メッキの前処理についてご教授ください。
- メチクロ蒸着後にキレイにメッキが乗る方法を教えてください。
- メッキ時に気泡やブツブツが出来てしまう原因を教えてください。
樹脂メッキの前処理について
2008/12/24 11:48
弊社は樹脂の切削加工で試作品を製造しています。
以前からABSへの金メッキの依頼案件はあったのですが、最近は仕上げレベルが厳しくなり困っています。(ツールマークなし、鏡面仕上げなど)
メーカーからは「♯600から♯1000まで水研して、蒸着(メチクロ)をかけてからメッキしてください」との指導が入っています。
弊社でこの方法をやってみたところ、メッキ時に気泡というかブツブツが出来てしまって不良になってしまいます。
現在は対応策として手磨きにて鏡面仕上げを行っています。(メチクロ蒸着なし)納期、値段にたいして工数がめちゃめちゃ掛かってしまい困っています。
どなたか、メチクロ蒸着後にキレイにメッキが乗る方法、ブツブツの原因などご教授していただけないでしょうか?
ちなみにメッキ屋さんは外注さんです。
回答 (3件中 1~3件目)
追記
ブツブツは必ず出ます。メチクロ自体は経験ありませんが、他の方法、たとえば、「シンナーや溶剤をを吹き付ける」「ABSを溶かした塗料をふきつける」「ホットガンで表面を舐める」など、色々やってみましたが、ボツボツの大小はあっても必ず出ます。ただ、うまくいったときは、他の加工していない状態の商品と比較して「なんかすっきりしないな」程度に上がることもありますが、拡大鏡で表面を見ると、細かいボツボツが発生しています。
樹脂材の選定
当社の切削加工のお客様の表面の仕上がり具合を見ていますと、表面の仕上がりの良いメーカーさんはいつもきれいで、問題のあるメーカーさんの製品は常に?です。
そのきれいな仕上がりのメーカーさんに聞いたところ、樹脂材のメーカーさんによって、ABS表面の仕上がりがまったく違うそうです。その中できれいな板材メーカーを見つけるのに大変苦労したとのことでした。
水研ぎの前に染色
ABSを研磨すると、その削り取られたカスがキズの中に入り込み、キズを埋めてしまいます。その為、見た感じでは表面はきれいに見えます。ところが、鍍金時に、エッチングをすると、そのカスがきれいに取りさらわれて、キズは出てきます。このミスを防ぐ為に、研磨の前に、製品を染色します。そうすると傷の中も染まりますのでカスがキズの中に入り込んでも、傷の中の染色の色が見えて、キズが残っているのが判るのです。
忘れていましたが、ボツボツは鍍金工程の途中でも発生します。その場合、いくらABSの表面をきれいにしても意味がありません。鍍金を疑う場合次のようなテストをしてください。
?、メチクロや研磨をしていない切削しただけの製品も一緒に鍍金してみる。もし、両方にボツボツが出ていれば、鍍金の問題であり、切削のみに出ていなければ、鍍金の問題では無いと言えます。
?、ボツボツのある製品のボツボツの位置を大体控えておき、その製品の鍍金を付け直して見ます。鍍金の問題でのボツボツは、メッキするたびに場所が変わります。そこで付け直した後のボツボツの位置を確認して、同じ位置にあれば素材のせいとなります。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
ABS樹脂に鍍金加工を行っているものです。
メチクロとは初耳なので調べてみましたが、溶剤系の洗浄剤の様ですね。通常、樹脂の鍍金に溶剤は御法度ですが、そこをあえて使っているのは、樹脂表面を溶かし、打痕やキズを埋めて平らにしようと言う事だと思います。非常にいいアイデアです。
ご存知のように、ABSはアクリル(A)、ブタジエン(B)、スチロール(S)の混ざったものです。その為、溶剤によって溶ける速度も、乾く速度も違います。その違いで表面がボツボツになっているのです。
十数社の試作メーカーさんとのお取引の経験から言えることは、
?樹脂材の選定(ほとんどこれで決まります。)
???が無くて
?水研ぎの前に染色する。
これで全て決まってしまいます。
補足
2008/12/26 13:37
ご教授有難うございます。
imk4085さんの言われるとおりで、溶剤で表面を溶かして磨き傷をなめらかに、あと仕上げの工数を減らすと言う目的です。
本日、メーカーさんに訪問したのですがそのメーカーさんではブツブツ症状は出たことが無いと言うことでした。
?樹脂材の選定:不良を出した材料は通常のABSです。いま、メッキグレードにて同症状が出ないかどうか?をテストしています。お勧めの材料はございますか?
?水研ぎのまえに染色:いかんせんメッキが外注さんなもので、私自身メッキの知識が乏しいです。メッキの工程中に水研ぎ工程をはさむということなのでしょうか?
樹脂の表面を均一にすることで対処した経験があります
詳細については説明できませんが
超音波洗浄機を利用しての対処が可能です
参考
http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/page072.html
表面を溶かすと形状や均一性は難しくなります
低価格の超音波洗浄器などで実験されて
可能性を確認されてから
専門家に相談されたらどうでしょうか
イメージとしては
「超音波で表面をキレイに洗浄する」で良いと思います
研究レベルであれば追及されると面白いと思いますが
工学的利用であれば
洗浄についての条件を詰めて
必要な表面状態を追及されると付加価値が高くなると思います
コーティングや塗装などの前処理技術として
(特に樹脂部品の表面処理としては)高い技術に発展すると思われます
注:樹脂部品に対する超音波洗浄技術は非常に難しいです
お礼
2008/12/24 14:20
ご教授有難うございます。
添付していただいた資料HPを拝見させていただきました。
超音波、高周波を使って表面を溶かして均一化する、その後メッキ処理をするということなのでしょうか?
何度もご教授有難うございました。
付き合いのある商社さんで超音波洗浄器を貸し出してもらって試してみたいと思います。
貴重なご意見有難うございました。
補足
2008/12/24 15:06
何度もすみません。
超音波で表面をキレイに洗浄すると言うことでしょうか?
お礼
2008/12/26 19:14
何度も有難うございます。
大変わかりやすい説明有難うございました。
アドバイスをいただいた?の方法でどこに問題があるのかを追求していくことにします。
有難うございました。