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2008/09/08 22:04
不活性タイプの硫黄極圧剤の使い方について教えてください。
まず、不活性タイプと活性タイプは何が違うんですか?銅に対して腐食度合いが違うというのは調べてわかったんですが、具体的に何が違うのか?
また、不活性タイプを使用するとほとんどと言っていいほど耐荷重性能があがりません。使い方としては活性タイプと同じように単独で配合すればよいのでしょうか?もしかしたら補助添加剤みたいなもの必要だったりしますか?
化学の知識が多少あるくらいでこの分野の知識は無です。よろしくお願いします。
不活性タイプの硫黄極圧剤とは、脂肪と硫黄の分子が完全に分子レベルで結合していて、通常(常温)では、鉄等の金属と硫黄が反応しない状態を想像してください。
高温になり、この結合が壊れて、硫黄が鉄等の金属と反応して、硫化鉄となり、極圧潤滑効果を発揮することとなります。
極圧剤としての効果はどちらかといえば低いです。
常温では耐荷重性能があがらないのはこのためです。
これに対して、活性タイプの硫黄極圧剤とは、結合していない硫黄、言わば、遊離硫黄が常温で存在し、常温から、硫化鉄となり、極圧潤滑効果を発揮することとなりますが、銅パイプの配管等も傷め易く、銅やアルミの加工をすると、銅は黒く変色し、アルミは白錆び、黒錆び等の状況が発生します。
極圧剤としての効果は高くなります。
常温で耐荷重性能があがるのはこのためです。
このため、全ての金属をしたい場合は、不活性硫黄を使用したオイルで加工するしかないでしょうし、鉄系のみを加工する場合は活性硫黄を使用した方か、
刃持ちが向上します。
さらに、強すぎると、加工硬化の原因等、いろいろな問題ともなって来ますので、安くて、添加剤の少ししか入っていない加工油の強化程度に考えて、少しずつ添加をしていくことを、おすすめします。
大変丁寧な回答、ありがとうございます。
ところで、遊離している硫黄というのは要するに-SHになっているということでしょうか?それとも単体で存在しているという意味でしょうか?単体で硫黄が油剤中に存在しているとは考えにくいのですが、素人なのでそうなのかも・・・という疑問を抱きました。
2008/09/09 23:41
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