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2008/06/13 11:54
穴あけ加工が、思うようにいきません。皆さんのお考えをお聞かせください。
駒の材質 s-star hrc33
736穴 交差 Φ0.61からΦ0.62 深さ3.05貫通 ピン摺動部
736穴 交差 Φ1.0からΦ1.01 深さ10.0貫通 ピン摺動部
上記 加工において皆さんでしたら度の様な加工方法をお考えになられますでしょうか?アドバイスをお願いいたします。
私としては、リーマ加工は、省略しドリルだけの加工で試加工しましたが、
思うような結果になりませんでした。
ドリル加工だけでは孔の精度には限界があります。常識的な切削加工ではリーマかボーリングということになるでしょう。以下にそれぞれの得失を記します。
リーマ
小径・深孔の加工が楽。特に直径1mm以下、深さが直径の5倍以上ではリーマしか方法がない場合もある。
テーパ孔の加工も可能。
孔の面粗さが良い。
貫通していない穴の加工は難しい。
孔の入口・出口が孔軸に直角でない場合(傾斜面)の加工が難しい。
孔位置の精度はほとんど下孔に依存し、リーマで厳密に孔位置精度を出すことは難しい。
加工する孔の直径に応じた刃具が必要で、刃具の融通が利かない。
ボーリング
比較的に高価なボーリングヘッドが必要。
孔径の調整が楽。
テーパ穴の加工は難しい。
ボーリングヘッドの調整能力次第だが、多少の穴径の大小にかかわらず同じ刃物が使える。
小径・深穴の加工には限界がある。特に直径1mm以下、深さが直径の7倍を越えると難しい。
刃先は完全なシングル・ポイントなので穴の面粗さは刃先次第。
非貫通の底のある穴でも加工可能。
孔の入口・出口が孔軸に直角でない場合(傾斜面)でも原理的には加工可能。
ある程度下穴の位置精度に問題があっても穴位置を修正できる。
ボーリングヘッドの調整能力次第だが同じ刃具で広範囲の大きさの孔加工が可能。
おおむね、同じ径の孔を数多く仕上げる場合にはリーマ、多種多様な穴の加工にはボーリング、という使い分けでしょう。リーマはとにかく下孔と刃物次第で決まってしまいますが、ボーリングの場合は刃物の自作も楽なので、腕次第では広範囲な加工を精度よく仕上げることができる可能性があります。
丁寧なアドバイスありがとうございました。リーマ加工を検討いたします。
2008/06/16 15:34
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