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デジタルマルチメーターの測定精度について
2023/10/16 18:33
- デジタルマルチメーターでの電流や電圧の測定は補正されていないため、わずかな値のふれがある場合があります。
- 一般的に、デジタルマルチメーターは製品毎に測定精度が設定されており、それに基づいて補正が行われています。
- mVレベルのわずかな値のふれは正確な測定に影響を与えることはありませんが、測定対象や環境によっては補正が必要な場合もあります。
マルチメータの校正について
2009/11/04 22:03
ネットワークアナライザーなどの精密機器で測定するときは補正(キャリブレーション)をかけますが、デジタルマルチメーターで電流や電圧を測定するときは補正しているところを見た事ありません。mVなどですがわずかに値がふれているのにいいのでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー
当社では、社内規定により年1回メーカーに依頼し、校正を行っています。使用する毎に校正を行うといったことは行っていません。私の周囲では、ほかにマルチメーターを使っている業者をみても、だいたい年1回の校正を行っているところが多いです。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
ネットワークアナライザなどの高周波を扱う機器では、測定ジグ、プローブ
などの影響を取り除くため、オープン、ショート、特定のインピーダンスなど
の条件で補正を行います。
これに対して、直流を測るデジタルマルチメータの場合、測定ジグ、プローブ
などの影響は無視できるものとして、上記のような補正を行わないのが一般
的と思います。
mVオーダーの電圧測定などで指示値が安定しないのは、測ろうとする電圧
に対して、環境から飛び込むノイズが大きく、S/N比が悪化しているか、
測ろうとする電圧自体が変動している場合などが考えられます。
このようなとき、単純に変動分を差し引くような「補正」を行っても測定
精度は向上しません。
指示値が安定しない場合の一般的な対処
(1)データを平均化するため、測定時間を長くする
(通常、デジタルマルチメータには、FAST/SLOWなどの切り替えがある)
測定器のハードウェアの対応範囲を超えるときは、複数回データをとり
こみ、平均化するなどのデータ処理を行う
(2)周期的な外乱であれば、外部トリガを使うなどで、測定するタイミング
を適切に設定する
(3)測定ジグ、プローブなどにノイズが飛び込みにくくするように、シー
ルド、ガードなどを行う/リ-ド線の長さを最小限にする/ノイズを
発する部分から遠ざける
(4)熱起電力の影響を避けるため、測定ジグ、プローブなどに異金属の
組み合わせを避けたり、高温や低温部に電気的な接続点をおかないよう
に配線する
(5)接点部の接触抵抗が不安定に変化することを避けるため、
デジタルマルチメータの入力端子、接続するリード線の端子部などをきれ
いな状態に保つ(汚れを拭き取る)構造がしっかりして、接触が安定な
貴金属メッキが施された高級品をつかう
(6)測定端子とデジタルマルチメータの電源にコモンモードのノイズが加わ
って測定値が不安定に変動するときは、
電源にノイズカットトランスを入れるとか、入力リードにフェライトコア
を咬ませるなどの方法もある
(高級機種は、コモンモード除去比が高くこの種の問題起きにくい)
いずれにしても、何が原因で測定値が変動するかよく確認して、対処する
ことが測定精度向上に有効です。
測定器としての精度(測定値の確からしさ)を維持しているか確認する
「校正」と測定ジグなどの誤差要素を測定値から差し引く「補正」とは
全く異質な概念です。 ・・・念のため・・・
お礼
2009/11/09 11:37
ありがとうございます。よく分かりました。
これですっきりしました。
後、完全に校正と補正を間違えていました。
お礼
2009/11/09 11:39
ありがとうございます。
自分が校正と補正を間違えて理解していました。
しかし補足知識としてこのことは勉強になりました。