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遅れ破壊、水素脆性に関する評価方法
2023/10/17 17:25
- 遅れ破壊、水素脆性に関する評価方法について説明します。
- 遅れ破壊が発生するかどうかを評価するための方法について検討しています。
- 現在の評価方法として、新規と現状品の比較試験や改善点の検討が行われています。
遅れ破壊、水素脆性に関する評価方法
2009/04/18 06:52
遅れ破壊、水素脆性に関する評価方法
に関しての情報お持ちでしたらお教え願えませんでしょうか?
安価に入手出来ると言う事で
・SPS55を使用し
・締結ナット
の設計を検討しておりますが
・ビッカース硬さ:412~513
と一般に言われる遅れ破壊の可能性の有る材料(400以上)となっております。
実際に遅れ破壊が起こるのか評価を行いたいのでお教え願います。
現状のトとしては
?新規と現状使用している似た材質(=SPS60)のナットを用い
?鉄を被締結部材として締め応力を掛け(被締結体が硬いほどナット応力大)
?1~5%の塩酸中に
?10日程度浸し
?破壊の発生時期が新規と現状品でどちらが早いかの比較
にて評価をしようとしておりますが、
攝竭ホ的な評価法が有るのか?
○または上記?~?で改善すべき点が有るか?
を教えて頂ければ幸いです。
回答 (3件中 1~3件目)
SPS55,SPS60は溶接用鋼管杭のKorean StandardでJIS SKK, ASTM A252Gr3 相当品では無いですか。ボルト・ナットになると材質名が変わるとは思いますが。
Hydrogen Induced Crack (HIC) による遅れ破壊の実証は実際問題として難しいでしょう。ただ、NACE0175は一応国際基準として通用しておりますので、これに沿った試験法NACE TM0284を用いられたら良いのではないでしょうか。
ただ、一般的に耐HIC低合金鋼ボルト材料としては、HRC32(HB301,Hv318)以下が用いられるので、それに較べるとずいぶん高い値のように思われます。
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まず考えなければならないのは、破壊が起きたときどの様な損害が生じる
かです。テストはテストに過ぎない。次に起きない事の保障はまだできていない。昔の高強度ボルト規格の14.9がなくなったように、JIS規格の解説の新旧を読み比べても、完全に起こしたくないと思うとき、私は8.8の強度を選択します。
実際に、Hv350以上が必要なときは、リスクの計算・リスクの回避を心掛けています。例えば、浸炭部に亀裂が入っても、いっきに破壊しない様に・。
また、材料選択・工程・特に表面処理の詳細にかかわりチェックします。さらにSK材を同一工程で流し破壊テストを指定したりします。
遅れ破壊の恐れのあるジュラルミンは、RRA処理指定して使いましたが、応力集中対策や使用環境の調査・テストライダーの長期テストまでしました。
強度設計の際、最も注意しなければならないのが、時間的な破壊である、水素脆性・遅れ破壊・衝撃と実感しています。
ほんとうに熟慮しているひとほど、標準化・規格化はできないのではないでしょうか。はっきり・簡単な説明はしてくれません。
実上は自分でリスクの責任を負う覚悟で努力し、決断しすべき状況が、現在の技術レベルだと思います。
質問のSPS55の意味も解っていないし、きちんとしたアドバイスにもなっておりませんが、経験を話しておきたかったので。
少し気になったのでですが、素人の話として聞いてください。
水素脆性の評価については色々と見解があるようで
現実的には 使用目的に合わせた「暴露試験」の評価との比較が
重要だと聞いています。
調べてみると確立された評価方法が一般化するまでもう少し時間が掛かるのでは?
塩酸を使った実験もバラツキがありJISの規格検討で原案止まりとの記述を
確認しました。