アルミ線とステンレス線、強度の比較

回答(1)さんの送電線用の硬アルミニウム線の場合引張り強さは１６０から
１９０ＭＰａと合わせて下記サイトで見ると，ＳＵＳ冷間加工線材のステン
レス鋼線の引張り強さはオーステナイト系で６００ＭＰａ，フェライト系で
５００ＭＰａ，マルテンサイト系で１０００ＭＰａ位です。強度比で３～５
倍になります。径の比に換算すると４５％～５８％になります。３ｍｍに対
し１．３～１．７ｍｍと言う結果になり，他の回答者の方々と類似します。

回答2さんの意見に賛同致す。線材は加工効果により引張強さが格段に違う筈
また強度というのは一般に引張強さと思うが、まさか剛性もとは言わないよね
単にステンレス鋼線と言っても下記の如く、用途によっても規格が違います
従って強度が確定すれば、回答1さんの計算方法も目安にはなるかも知れない

JIS G 4309 ステンレス鋼線
JIS G 4314 ばね用ステンレス鋼線
JIS G 4315 冷間圧造用ステンレス鋼線

　アルミ線・ステンレス線の材質と処理、強度の種類（引張り？）を明らかにしないと、回答でないと思います。
　どこで手に入れた、どこで手に入れる、何用の線かなどの情報でも検討できるかもしれません。　知る限りのアルミ線で４倍、ステンレス線で３倍くらいの引張り強さの差の選択ができます。

送電線用の硬アルミニウム線の場合引っ張り強さは１６０から１９０ＭＰａ
一般的な18-8ステンレス（susu304)の物性をみると引っ張り強さは６００ＭＰａ程度です。

この数値によれば，ステンレスとアルミの強度比は３．４倍程度。

アルミの直径Φ３mmを強度比のルート√３．４（＝１．８４）で割って，
対応するステンレスの直径は，Φ１．６からΦ１．７程度かと思います。

とはいうものの，ステンレスにもいろいろ特性があって，バネ用ステンレス線
では引張強度は１５００から２０００ＭＰａもあるので，
対応するステンレスの直径は，Φ１．０程度になります。

元になるアルミの材質が硬質でなく，軟質の純アルミならば，対応するステン
レス線の径は（それぞれ）更に小さな値となります。

http://www.coguchi.com/data_s/arumi/arumi1/index.html
純アルミのなまし材ならば引張強度は７０ＭＰａ程度。
これを基準に考えると，普通のステンレスでΦ１．０程度
バネ用ステンレスでΦ０．６程度に相当すると思います。

アルミでも，線材の場合は，ある程度の冷間加工が入っていると思いますの
で，引張強度が７０ＭＰａ程低くはないと思います。先の計算例の方が，
実用的な値と思います。