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オーステンパ処理とは?遅れ破壊を防ぐ効果は脱水素処理と同じ?
2023/10/17 21:30
- 新たに安価なナットとボルトを設計仕様としているが、遅れ破壊の懸念から脱水素処理をサプライヤーに依頼した。しかし、サプライヤーからは『オーステンパ処理をしているから大丈夫』とのコメントが返ってきた。しかし、オーステンパ処理と脱水素処理は本当に同じ効果で遅れ破壊を防止するのか疑問がある。英語が不得意なため確認できず、ご教示いただきたい。
- 最近、新しいナットとボルトを安価に作るために設計することになった。しかし、遅れ破壊の問題が心配で、サプライヤーに脱水素処理を依頼した。そこでサプライヤーからは『オーステンパ処理で大丈夫』との返答があった。しかし、オーステンパ処理と脱水素処理は本当に同じ効果で遅れ破壊を防ぐことができるのだろうか。英語が不得意で確認しきれなかったので、教えていただきたい。
- 新しい安価なナットとボルトの設計をしているが、遅れ破壊のリスクがあるため、サプライヤーに脱水素処理を依頼した。しかし、サプライヤーからは『オーステンパ処理をしているから大丈夫』との返答があった。しかし、オーステンパ処理と脱水素処理は本当に同じ効果で遅れ破壊を防ぐことができるのだろうか。英語が得意ではないので、確認ができない。アドバイスをいただきたい。
オーステンパ処理
2009/01/29 06:49
新規に安価なナットとボルトを設計仕様としておりますが、
遅れ破壊の懸念から脱水素処理をサプライヤー様へお願いした
ところ
『脱水素処理と同効果のオーステンパ処理をしているから大丈夫』
とのコメントが帰ってきたのですが本当に
“遅れ破壊を防ぐという面の効果で、オーステンパ処理=脱水素処理”
なのでしょうか?今月より北米赴任したばかりで拙い英語では
完全に確認出来たとは思えず、教えて頂きたく登校します。
回答 (2件中 1~2件目)
固体になった鉄鋼・鋳鉄からの脱水素処理は、固溶限界以上に含まれる水素元素の熱拡散を利用して、自由表面から排出しようとするものです。
もともと鉄鋼中の水素固溶度は非常に小さく、それ故過剰に含まれる水素が自由表面の一つである微小割れ、ピンホール等の欠陥表面から排出されて高圧ゾーンを形成し遅れ破壊が生じる訳です。
処理温度は高温の方が良く、製鉄メーカーの素材段階では厚みも大きいので400-800℃あたりが選択されますが、製品徐冷の場合は一般には厚みも薄いため、組織にあまり影響を与えない温度、即ち300-400℃が選択されます。
従って、オーステンパーの場合は800℃以上⇒350-500℃と考えられますので、サプライヤーさんの回答となったものと思われます。
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オーステンパは残留オーステナイトを定量化して,マルテンサイト変態によ
る強度低下を防ぐ処理です。脱水素処理とは意味合いが違いますが,粒界腐
食を想定すればいずれも,遅れ破壊に対する効果は期待できます。
しかし,本来の主旨は異なるので水素脆性等の危惧がある環境での使用を
考えるなら,脱水素処理のほうが有効であると思います。
お礼
2009/01/29 23:04
御回答ありがとうございました。
定性的には同じような効果は有るが、定量的には異なる
(脱水素処理とオーステンパ)
可能性があるようですね。一度効果の差を比較してみます。
お礼
2009/01/29 23:01
御回答ありがとうございました。
つまるところ脱水素の促進には高温状況が必要
またオーステンパ処理の温度状況もほぼ同等
⇒(期せずして?)同様の効果が得られると言う事でしょうか?