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SUS440Cの焼入れ方法の種類
2023/10/17 23:43
- SUS440Cの焼入れ方法の種類を調査すると、真空焼入れが最適な方法と考えられます。
- 高周波焼入れは隣接面の硬度必要面があるため、適用できません。
- 浸炭焼入れはSUS440Cには不要であり、浸炭を行うメリットがないとされています。
SUS440Cの焼入れ方法の種類
2010/11/24 13:41
SUS440Cの焼入れ方法にはどのようなものがあるでしょうか?
形状:フラットバー 巾38ミリ×厚さ14ミリ×全長300ミリ
HRC50前後で、硬度必要面は
14×300の面と、38×300ミリの面の2面(片面のみなので6面中2面)
現状では、硬度必要面が隣接面なので、高周波焼入れは無理との認識です。
真空焼入れと考えていますが、コスト及び納期の面でもっとメリットが
ある方法が無いか検討しております。
また、SUS440Cに浸炭焼入れはできないのでしょうか?
浸炭を行うメリット(十分炭素がある)が無いからでしょうか?
SUS440Cに浸炭は不要ということが理解できました。
ありがとうございました。
回答 (2件中 1~2件目)
回答(1)さんとかぶる部分もあるのですが、必要とする条件を明確にされる
事から始められてはどうでしょうか。
小生が貴殿の文章を読んだ限りでは、
1).錆にくい。
2).6面中2面の硬度を高くしたい。
というのが、必要な条件のようですが、2項に関しては、
2-1).2面のみ硬度を高くする必要がある
(残り4面の硬度を高くする事は不可)
2-2).必要なのは2面の硬度だが、全体の硬度を上げても良い
の二つに分けられます。
1)&2-2)の場合、私であれば、SUS304+イソナイト、
SCM415+浸炭焼入れ+Niめっき、もしくはSCM435+焼入焼戻し+Niめっきから
コストと納期で選択します。
1)&2-1)の場合は、高周波焼入れが無理だとするとやっかいで、
SUS304+部分イソナイトもしくはSCM415+部分浸炭焼入れ+Niめっきから
選択します。
なお、イソナイト/浸炭焼入れともに表面しか硬くなりません。
最後に、SUS440Cへの浸炭焼入れですが、技術的には可能でしょうが、
炭素量が多い鋼材にさらに炭素量を増すわけですから、脆くなりやすいです。
したがい、通常は炭素量の多くないS45C、SCM415等に施工します。
また、Niめっきを行うのであれば、素材をステンレスにする必要は全くない
(安い材料で良い)というのが私の見解です。
長文および乱文ご容赦ください。
めっきするということは、表面はめっきの成分になりますから、母材の材質は
耐食性に影響しません。
ただ、厳密に言えば、めっきの密着性やピンホールの出来やすさには母材が
影響する場合もあります。
Niめっきをしても錆びるということですから、ピンホールが発生しているか
よほど錆が発生しやすい環境ではないかと考えられます。
その辺りはめっき屋さんに相談されてはどうでしょうか?
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>SUS440Cに浸炭焼入
焼入れに必要とされる炭素量が充分あるのに、なぜ? 出来ないと思うけど、出来たとしたら鋳物になってしまうが・・・勿論コストアップ
>コスト及び納期の面でもっとメリットがある方法
無いでしょう。焼入れコストの前に SUS440C という材料、安いものでも易しいものでもないはず。それを使うことの是非から見直すことを奨めます。
お礼
2010/11/24 17:12
回答ありがとうございます。
焼入れに必要な炭素量について詳しくわかるような資料等ございますか?
SUS440Cを使用するのは、少しでも錆が出にくいようにしているからです。
焼入れ後にニッケルメッキ処理を施します。
この場合、材質をSCM415でも錆具合に差は出ないでしょうか?
また、SCM415なら必要硬度が確保できますでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんが、情報ありましたらご教授願います。
お礼
2010/11/25 16:17
回答ありがとうございます。
SUS304+イソナイト という方法もあるのですね。
窒化処理についても調べてみます。
また、SUS440Cとはいえ、焼きを入れ、Niメッキしても錆てしまいます。
その状況で材質をSCM435等に変更すると錆具合は悪化するでしょうか?
何か情報お持ちでしたらご教授願います。