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アルミ加工のドリル選定で悩んでいます
2010/10/24 14:42
- アルミ加工で使用するドリルの選定について悩んでいます。現在はノンコーティングハイスを使用していますが、頻繁な再研磨が面倒で、よく使うドリルだけをセットしたままにしておきたいと考えています。
- しかし、長寿命かつ高速で加工できるドリルを見つけることができずに悩んでいます。条件としては横型マシニングセンタを使用し、切削油は油性もしくはミストでセンタースルーも可能である必要があります。
- 加工するアルミの種類はA2017、A7075、AC4Bが主で、稀にADC12もあります。加工穴の深さは4D程度で、年間2000~3000個の穴を加工する必要があります。最低でも1年間は交換しないで使用したいと考えており、メーカーは問わないが大手メーカーが好ましいです。水溶性ではない切削油が使用できるドリルが求められます。
アルミ加工のドリル選定で悩んでいます
私の職場ではアルミの鋳物、削りだし加工をメインで行っています。
これまでドリルはノンコーティングハイスを使用していました。
多品種少量生産のため寿命は問題ありませんが、そのつどセットするのと頻繁に再研磨するのが面倒なためよく使うドリル(M5,M6,M8ネジ下穴、バカ穴用など)のみ機械ごとにセットしたままにしておくことを検討しています。
その際のドリルとしては長寿命かつ高速で加工できるようなものがよいのですがなかなかこれだと思えるものがなく悩んでいます。
条件としては
横型マシニングセンタ(最高回転数6000)
切削油は油性もしくはミストでセンタースルーも可
ワークはA2017,A7075,AC4Bがメイン、稀にADC12
加工穴深さは4D程度
加工穴数は年間2000~3000
最低でも1年間は交換なしで使用したい
メーカーは問いませんができれば大手メーカー
できればノンステップで加工したい
切削油が水溶性でないのがドリル加工の際のネックですが、以上の条件に合うドリルをご存知の方いらっしゃいましたら教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。
質問者が選んだベストアンサー
内部給油が使用できるのであれば、相応のドリル...クーラント穴付きの
アルミ加工用超硬ドリルを使いこなすことをお勧めします。
色々なメーカが商品化していますが一例
つ://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/product/pdf/b/b135j_200712.pdf
加工において
・A2017,A7075 ・・・溶着に注意
・AC4B,ADC12 ・・・シリコン含有量が多く刃先が摩耗しやすいので、
少し切削条件を落とした方が良い
DLCコーティングは殆ど役に立たない
油性切削油+アルミの細かい切りくずで着火の危険大なので、こまめな
機内清掃を忘れずに。
ダイヤモンドコーティングドリルやダイヤ一体焼結ドリルの性能は
飛び抜けていますが、再研磨も含めた費用対効果を考えると先ずは
アルミ用のノンコーティング超硬ドリルから試してみることをお勧
めします。
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その他の回答 (3件中 1~3件目)
『アルミといえばダイヤです』がOSGカタログのタイトル。
ダイヤは鉄に対して親和性があるのと高温には弱いので鋼には不適。アルミではその硬さが有効に働くということで、上記のように言われます。
ダイヤ(本物)コーティングとDLCコーティング(似せ物ダイヤ)の両方がある。カタログではあまり差が無いように書いてあるが、突き詰めるまで試したことないので。。。
ダイヤは高温処理が必要なため超硬に限られるが、DLCはハイスでも可能。
NACHIは早くから手掛け、上記3種類を有し、ハイスも出回ってるがそのカタログは商社でしか探せないのは?
あとOSGはダイヤです。
お礼
2010/10/26 06:19
回答ありがとうございます。
早速NACHIのOSGのダイヤドリルとNACHIのDLCハイスドリルの見積もりもいただきました。
NACHIのものはさすがハイスだけあって安いですね。
加工穴数がそれほど多くないドリル径ではこちらを検討してみます。
まあ、単純に超鋼
http://tool.misumi.jp/basic/detail/detail16.html
↑
ミスミがいいというものではないけど
比較として書いてある通り
耐摩耗性は良くなる
コスト(ドリルの)は上がるけど
周速があげられるけど
ドリルチャック等も変えないといけないかもしれません
ぼろぼろのドリルチャックなどでは振れる
&
回転数が頭打ち ← なんちゃって高速マシニングとして使いましょう
http://www.nc-net.or.jp/mori_log/detail.php?id=228517
アルミ用超鋼ドリル
http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/drill/0501a.htm
動画
http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/drill/0501f1.htm
http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/drill/0501f2.htm
MAX6000rpm だと 5800rpm は きついので
頭打ちで4500rpmで 送りは比で計算してください
4Dもあるので切削水はぶっかけたほうがいいと思う
センタースルーもできれば検討
まあ超鋼といえど 4Dで4000個はきついと思いますが
φ10 深さ40 x 4000個=160000 = 160m
ハイスよりはぜんぜん上がる
訂正 4000個 x 3000個○
120m
お礼
2010/10/26 02:34
回答ありがとうございます。
早速商社にNACHIのドリルの見積もりとってもらいました。
価格もコーティング付の割にはそれほど高くないのでよかったです。
以前OSGのノンコートアルミ用超硬ドリルでトライ加工をしたんですが、加工スピードはハイスの5倍程度(φ5でS4000F1600)に上がるものの、切削油が油性なもので構成刃の付着という問題がありました(そのままでも加工できますが、加工穴数が多くなると不安)。
DLCコーティング付だとドライ加工も可能とのことなので構成刃の付着もましになると期待できますね。またホームページには特殊な溝形状で5Dノンステップ加工可とありますので一度トライ加工をしてみます。
お礼
2010/10/26 06:23
ありがとうございます。とても参考になりました。
早速上記の超硬油穴付ドリルの見積もりをとりました。
下のNACHIのDLCドリルと比べると油穴付ということもあり価格は約倍となりますが、おっしゃるとおり再研再コーティングも考えるとこちらのほうが長い目でみて安いのかもしれません。
カタログによるとMQL加工可能とのことのなので油性切削油でも構成刃の付着はましになるかと期待できますね。
これまでセンタースルーは専用のコレットを使用しなければいけないことと価格が高いことで敬遠してたんですが一度トライ加工してみます。