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リターンピン戻り不良の対策方法とは?
2023/10/18 02:27
- 350tクラスの射出成型機において、リターンピンが戻らなくなる問題が頻発しています。これまで様々な対策を試してきましたが、効果が得られず原因も不明です。温調の通し方やバネの力、金型の組み方などが考えられる要因です。成形関連の方で対策されている方はいらっしゃいますか?
- 350tクラスの射出成型機でリターンピンの戻り不良が頻発しており困っています。リターンピンを戻すためにはハンマを使用する必要がありますが、これでは作業効率が低下してしまいます。対策としてリターンピンのミガキやグリスアップ、バネの強化、エジェクタプレートの温調などを行いましたが、効果が得られず原因がわかりません。このような問題に対処している方はいますか?
- リターンピン戻り不良の問題に悩まされています。350tクラスの射出成型機でリターンピンが度々戻らなくなることがあり、ハンマで叩いて戻す必要があります。これまでリターンピンのミガキやグリスアップ、バネの強化、エジェクタプレートの温調などの対策を試しましたが、効果がなく原因が分かりません。同じような問題に直面して対策している方はいますか?
リターンピン戻り不良
2010/08/26 10:30
350tクラスの射出成型機にて、度々、リターンピンが戻らなくなることがあります。
リターンピンをハンマでたたいて戻し→成形と……、成形時困っています。
今までに対策として、リターンピンのミガキ・グリスアップ、バネの強化、エジェクタプレートに温調を通す…このような対策をとってきましたが、
これといった効果が得られず、どのようなことが原因なのかわかりません。
発生している金型は、350tクラスの型で3プレート・温調は、キャビ・コア・スライド・両型板に通しています。大型の金型に、よく発生しています。
考えられる要因としては。。。
?温調の通し方…型板には通しているが、エジェクタプレートには通していない。熱膨張によって、温度差が生まれ、ピンが戻らない?
?バネの力が足りない
?金型を組む順番?…組み直しただけでうまくいっている時がある
?成形機のエジェクタロッド(突き出し機構)は、均等にあたっているか?
…などこのようなことが、あがりました。
成形関連の方、このような事で、何か対策されている事はありましたら、
教えてください。
回答 (4件中 1~4件目)
摺動部はエジェクタピン/エジェクタガイド/リターンピン と3通りありますので
どこの動きが渋いのか特定するのが先決です。
回答3へのお礼を見る限り、
過剰拘束でリターンピンとエジェクタガイドが突っ張り合いになっているのも
渋い要因かもしれません。
弊社ではリターンピンはφ0.5程度のガタにして
EJ板を吊る機能はエジェクタガイドピンに持たせています。
エジェクタガイドの組み込みはインロー式。
エジェクタガイドピンのピッチが広い場合には、
ピッチ精度または熱膨張の差で渋くなり易いので
エジェクタガイドブッシュと板の組み込み穴に
φ0.03~0.05程度のスキマをつけてます。
(冷間ピッチ400mmで温度差が10℃あると 約0.05mmの差が出ます。)
動きに渋いところがなければ、
経験上、スプリングによる戻し力は EJ板+EJPの合計重量の20%もあれば十分です
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リターンピンにグリスアップ?1mm程度のクリアランスがあっても問題ありません。グリスアップしなければならないほどクリアランスがないですか?
エジェクターガイドピンは設置してありますか?押し出し板の垂れ下がり防止に必要です。まず、押し出し時に作動する箇所を1ケづつ確認してみて下さい。熱膨張するほど押し出し板に熱が掛かっていないと思います。
リターンピンを効かせては いけません エジェクターピンに押し出し板の
荷重が掛かり 垂れてしまいます。
他の金型も見直しが必要だと思います。今問題がなくても成形を繰り返している間にピンのカジリが発生してきます。
過去にカジリの問題はありませんでしたか?
ミスミのカタログにありますから エジェクターガイドピンを設けて下さい。
エジェクターガイドピンは 回答(4)で言われているように
インロウだ好いでしょう。
戻らない原因が何処かを調べた後に対策を考えるべきです
逃がすことの出来る部分は逃がし、位置決めが必要な部分は位置決めを行う
リターンピン自体が抵抗になっているのかそのほかの部分が抵抗になっているのか
リターンピンの穴とピン径は逃がされていますか?
エジェクターガイドを設置していればリターンピン径は逃がしても大丈夫です
エジェクターガイドを型板と取付板の両方に効かせている場合は組立時のねじれで作動不良を起こすこともあります
この場合はスペーサーと型板・取付板にノックピンを設定して位置決めすれば回避できることもあります
熱膨張が原因であればエジェクターガイドの入れ方でも変わってきます
この辺りは型メーカーさんの方が詳しいかもしれません
昔はリターンピンがエジェクタープレートのガイドも兼ねてましたからね
エジェクターガイドピンをインロウ状態で設置するならリターンピンを効かす必要は無いですね
殆どの場合、金型に問題があります。
微妙なクリアランスや位置ずれなどの問題もありますので、
修理では、なおらない場合が、多いです。
ただ、時間がたてば、なれてきて音が無くなる場合もあります。
型代が、高くつくかもしれませんが、製作先をもう少しレベルの高い
型屋に換えてはいかがでしょうか?
長く使う型であれば、そちらの方が、安くつき、品質も向上すると
思いますが・・・
お礼
2010/08/26 15:54
ご回答、ありがとうございます。
非常に参考になります。
リターンピンの穴は、キキ穴でグリスアップをしています。
ピンとのクリアランスはゼロです。
エジェクタガイドピン&ブッシュを入れていて、
インロー方式のものを使っています。
私の金型の組立現場では、リターンピンの穴径は、キキ穴にしておかないといけないもの…という認識になっているのが現状です。
1mmも逃がしてもいいなんて、驚きです。
皆様がおっしゃるように、リターンピンと穴のクリアランスがあっても
問題ないんですね。それが主流なのでしょうか。
リターンピンの穴を逃がしている場合、エジェクタガイドピンは、突き当て方式・インロー方式があると思うのですが、どちらが最適でしょうか?
度々、質問してすいません。ご回答頂けると、助かります。