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2010/03/03 16:25
現在、純Ni材の小孔加工でドリルの折損が多発していて苦労しています。
これまで実績があった加工条件だったのですが、ここ最近ドリル折れが発生するようになりました。(今考えられる変動要素は材料ロットの違いくらい?)
◇経緯
これまでは、ATOM、ADR-SUSφ1.0の超硬ドリルを使用していました。
加工穴数:1200穴 使用ドリル本数:6本 穴径公差φ1.0±0.02
先日、このドリル折れを受けてテスト加工を実施しました。
従来条件:S13000 Z-9.5(貫通)Q0.05 F100
テスト条件:S3000、6000、8000、1000 Q0.05~0.2
結果、この折損が発生した材料では、ほとんど200穴前後しかもたなく、かつ穴径も公差外であったので他のメーカー(グーリング)のハイスドリルで加工を実施しました。
結果:ATOM超硬ドリルと同じようなテストを実施したところ、ある加工条件で600穴加工できたので、ここ最近の5~6枚は、この条件で加工していました。
ところが、今回また200穴未満で折損が発生してしまいました。
◇工程
1.φ1.0センタードリル(もみつけ)
2.φ1.0ドリル 深さ9.5mm
正直、これまで数十枚の加工実績のある条件だったので今回の状況は非常に困惑しています。
何か良いドリル・加工方法等をご存知の方がいましたらご教授願います。
また、何か情報不足でしたらご連絡ください。
超硬ドリルはATOMで悪くないと考えます。
私は、センタードリルの影響を心配します。
このカタログ
http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/product/pdf/b/b052j_200406.pdf
の2ページに掲載されている、スターティングドリルのようなものを
お奨めします(ドリルは刃長が足りないので×)。
これに拘らず、サイトウ製作所さんにご相談されることがよろしいかと。
セット時にチェックされているとは思いますが、ドリルの振れはミニマム
にしたいところです。
万が一にもドリルチャックホルダを用いられている場合は、高精度高剛性
のコレットチャックホルダor焼きバメホルダへ変更してください。
また、潤滑性の高いエマルションクーラントで濃度10倍ぐらいにするのも
安定寿命化への定番です。
穴径公差が厳しいので、長短ドリルを使い分けることは難しそうですね。
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2010/03/04 11:52
早速のご回答有難うございます。
現在、センタードリルは先端角120°のハイス(TiNコート)を使用しています。メーカーはOKABEです。
振れも現在5μ以内に抑えており、ホルダーもコレットチャックを使用しています。
いずれにしてもATOMさんに問い合わせてみます。
有難うございました。