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銅の断続加工に困っています
2023/10/18 13:20
- 銅の加工に関して、断続加工ができるマクロの作成に困っています。
- 加工内容は外径と端面の肉を削るだけですが、切粉の処理が難しく問題です。
- 現在は手作業で一時停止しながら加工を行っていますが、マクロによる指令を実現したいです。
マクロ作成に困っています。
2011/09/28 10:21
お世話になります。
銅の加工をするのに、断続加工が出来るマクロを作成してみようと思い、初めてマクロに挑戦しています。
加工は、至って単純で、外径、端面の肉をただただ落として行くだけです。
が、切粉が繋がって処理に大変なので、(Aミリ送って、0.2ミリ戻す)を繰り返して指令をしたいのです。
現状は、機械に付きっ切りで、一時停止を押しながらの加工をしています。。。
今までマクロには触った事がないので、ご教授頂ければと思い、投稿致しました。
機械は、FANUCの15-Tです。
どうぞよろしくお願い致します。
質問者が選んだベストアンサー
マクロの前に基本的なGコードなどはご理解済みでしょうか?
もしわからなければ合わせて解説します。
(切り粉の為とか目的は無視して、プログラムの作り方オンリーで)
また現状使用しているプログラムをご教示ください。
それを元に作りますので過程も説明できます。
マクロの簡単な解説URLはっておきますので、それを見てわかるようでしたらご自身で作成してみてください。
久々に日本に帰れて非常に甘い人間になっております!
了解しました。
色々活用できるプログラムを組んでみます。
予定ではメインプログラムとサブプログラムを利用したものです。
実際の流れも解説いたします。
追加で申し訳ないですが、ワーク座標系(G53とかG54...)は利用してますでしょうか?
よろしくお願いします。
と、思ったのですが現状一時停止を繰り返しているとなっています。
ということは一時停止しているだけで工具の位置は変わってない?(戻しの動作をしていない?)
一時停止させているだけなのであればG04(ドゥエル)というGコードがあります。
戻すのではなくて切り込み動作を一定時間停止させるだけであれば、もっと簡単に作れますがどうでしょう?
当方研削畑なので切削はどのように動作させるのがいいのかよくわからないもので。
とりあえず厚み方向の切り込みは無しで径方向の切込部分のみのプログラムを変数利用して組みます。
切込方向の座標はX軸+側とする。
バイトがエアカット含む切削開始位置にきており、切削開始準備ができているものとする。
インクレメンタル指令(G91)とします。
#100=25.0 ←総切込量
#101=2.5 ←一時停止、または逃がし動作するまでの切込量
(この数値で総切込量を割った場合の値が自然数でなければいけない。
綺麗に割り切れなくてもいいようにもできるが複雑になります。 )
#102=0.5 ←エアカット量
#103=**** ←戻り量(mm)、または一時停止時間(sec)。
G01 X#102 F*** (まずはエアカット分切込む)
WHILE [#100 EQ 0.0] DO1 (#100の値が0に等しくなるまで繰り返すという命令文。
0と等しかった場合はEND1以降へ飛ぶ。)
G01 X#101 F*** (一時停止、または戻し動作するまでの位置まで切込む。)
G00 X-#103 (早送りで逃がす時の場合。#103に代入した値分、マイナス側へ移動。)
G01 X#103 F*** (逃がした分戻す。)
#100=#100-#101 (総切込量から切込んだ量を引く)
END1 (WHILE~ に戻る)
.
.
.
.
一時停止する時の場合は、上記の
G00 X-#103
G01 X#103 F***
の部分を、
G04 X#103 (#103に代入した値だけ一時停止。#103=1.0としていたら1秒止まる)
とするだけです。
G04のXというのはX軸のことではありませんので誤解なきよう。
以上、変数とWHILEを使ったプログラムです。
今回変数は100番台を使用しましたが、これは後からプログラム改造を見越してなので
特にいじらなくていいのであればローカル変数で構いません。
疑問点、追加で質問あれば追記していきます。
上記のプログラムは径方向に切り込むだけのプログラムです。
改造というか肉付の応用として厚み方向の切込を加えると、切込開始位置まで戻さないといけません。
それを考えたプログラムを以下に
厚み方向の切込はZ軸-方向とする。
#104=10.0 (厚み方向総切込量)※厚み方向の切削開始位置はバイトが端面にさっと触れた座標位置として
#105=1.0 (厚み方向1サイクルの切込量)
#100=25.0
#101=2.5
#102=0.5
#103=****
WHILE[#104EQ0.0]DO1
G00 Z-#105
#1=#100
G01 X#102 F***
WHILE [#1 EQ 0.0] DO2
G01 X#101 F***
G00 X-#103
G01 X#103 F***
#1=#1-#101
END2
G01 X-#102 Z0.1 F*** (一応端面からバイトを0.1逃がして次の切削開始位置に移動)
G00 X-#100
G01 Z-0.1 F***
#104=#104-#105
END1
こちらのほうは詳しく説明はしないでおきます。
わからなかったらご質問ください。
メインプロとサブプロに分ける方法は今回控えることとさせてください。
覚えてさえしまえばさらに複雑な動作をさせることができます。
上記プログラム理解できて、尚且つメインプロとサブプロに分けてやる方法を勉強したい時は...
フリーメールアドレスでも乗せてくれれば今回限りお付き合い致します。
いえいえ、将来必ず使うようになると思うので少しでもお役に立てたのであれば幸いです。
またお困りの時は遠慮なくご質問ください。
回答(3)さんのように複合型旋削固定サイクルを利用するのも常用手です。
これにさらにマクロ、変数を組み合わせてプログラム作成したりします。
旋削用固定サイクルは他にも種類がありますのでそちらも学んでおくとプラスです。
(G70~76など)
頑張ってください。
補足
2011/09/29 09:10
t.kai 様
ご教授ありがとうございます。
まず、戻しを希望したのは、しっかりと切粉を切る為です。
現状、一時停止でやっているのは、手動で割り込んでいちいち戻すのが大変だからです。
径が大きいので、切粉がしっかり切れるまで、それなりに時間がかかります。
戻す時間と比較した事はないですが、戻す方が安心出来るので、ドゥエルじゃなくしようと思った次第です。
流石に、ちょっと目を通しただけでは、ピンと来ませんね(汗
変数が数字(#1とか)を使うのも、頭がこんがらがります(涙
じっくり見て解読してみます!
またお時間がありましたら、ご指導をして頂けると有難いです。
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この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (5件中 1~5件目)
サブプログラムとU・W指令を組み合わせる方法もあります。
「利点」
カスタムマクロも複合形旋削用固定サイクルも不要。
一般に、カスタムマクロより分かりやすい。
「欠点」
切り込み量を変更する場合、始点と繰り返し回数も計算しなおす必要あり。
-----
Z= 1.0(始点)-3.0(切り込み量)*17(繰り返し回数)=-50(終点)
X=552.0(始点)-2.0(切り込み量)*46(繰り返し回数)=460(終点)
-----
O1000
G28U0W0T00
G50S1000
N1
G00T0101
G97S100M03
X552.0Z50.0M08
Z1.0
M98P1001L17
G00Z50.0M09
M05
G28U0W0T00
M30
O1001
G00W-3.0
M98P1002L46
G01W3.0F0.3
G00X552.0
W-3.0
M99
O1002
G01U-2.0F0.2
G00U0.2W0.1
G01U-0.2W-0.1
M99
-----
P.S.
回答(3)さんへ。
>参考プログラム
>G00X552.0Z0.5
>G75R0.2
>G75X460.0Z-50.0P1000Q3000F0.05
手元に資料がないので不確かですが、
FANUC 15-TのG75のフォーマットと違うのでは?
>>G00X552.0Z0.5
>>G75R0.2
>>G75X460.0Z-50.0P1000Q3000F0.05
>
>手元に資料がないので不確かですが、
>FANUC 15-TのG75のフォーマットと違うのでは?
FANUC 15-Tでは下記と考えます。
-----
G00X552.0Z0.5
G75X460.0Z-50.0I1.0K3.0F0.05
(ステップ時の戻り量はパラメータ)
-----
お礼
2011/10/08 11:27
tokuhon 様
貴重な投稿ありがとうございます!
こちらもチャレンジしてみます!!
ご指摘の通り、書式が違っていましたが、マニュアルを見て対応しました。
追記で書いて頂いた通りでした。
また機会がありましたら、ご回答よろしくお願いします。
既に解決していますが、各回答者さんが各様なアプローチで
回答されていて素晴らしいですね。
一つ気になりましたのは、ワーク材質や工具が記載されていま
せんのでどれだけ切りくずが分断しにくいのか分かりませんが、
刃先交換式の超硬インサート(いわゆるチップ)をご使用されて
いるのであれば、工具の方での改善の余地はありませんか?
材質や切込み深さに応じて、切りくずの分断に工夫を凝らした
チップブレーカが色々とありますので、そちらは試されたでし
ょうか(ご使用している切削工具のメーカのフリーダイアルで
相談)。
断続加工はあくまでも最終手段(加工面にどうしても筋が残って
しまう恐れもあります)であり、理想は連続加工と思います。
もちろん、機械加工現場では綺麗ごとを言えないことも重々承知
しております。
蛇足まで。
追記)
マクロを覚えると、色々と細工ができますので、勉強頑張って下さい。
(CNC装置のオプションなので、お金さえ払えば直ぐに機能を付加
することができます)
お礼
2011/10/08 11:24
zaumaku 様
返事が遅くなりました。
初めてここを使わせてもらったのですが、本当に助かりました。
材質は、「銅」のひと言しか分かりません^^;
純銅かどうかまでは、調べてません。
図面は、何語か分からない言語なので(こちらも調べてません)読解不能です。。。
工具も、メーカーに聞いてもいまいちぱっとしない回答ばかりでした。
機械要素展や、JIMTOFのブースなどで聞いたりもしました。
現在は、バイトを自分で成形して、長くカールして繋がるようにしています。
綺麗なカールで出さないと、絡まってしまって(以下略
そういう訳ですので、切粉の長さが20~30センチになった所で、「切る」動作をしています。
勿論、仕上げは断続加工はしてません。
出来るだけ仕上げ代を少なくして対応してます。
市販のチップブレーカも併用しますが、売られている物で対応出来た試しはありません。
こちらも自分で加工を施し、少しでも切粉の状態を良くするのに試行錯誤しています。
お礼が抜けてしまいました(汗
また機会がありましたら、ご意見よろしくお願い致します。
弊社でも同様の加工を行うことが有りますので参考までに書かせて頂きます。
記載されている内容の加工を行うのであれば、マクロを使うまでもなく
G75で加工できると思うのですが如何でしょうか。
参考プログラム
G00X552.0Z0.5
G75R0.2
G75X460.0Z-50.0P1000Q3000F0.05
径方向に1mm削り進む毎に0.2mm戻し、Xが460まで行ったら
X552まで戻り軸方向に3mmずつ進むプログラムです。
お礼
2011/09/29 17:24
Hiroyasu 様
救世主到来です!!!
別レスの通り、マクロの道が閉ざされた今、新たな情報をご教授頂き、九死に一生を得た気分です!
早速試してみます!
本当にありがとうございました。
旋盤のプログラムは能が無いのですが
戻し動作するより、何?おきに予め傷を付けておくのが良いのでは
外径なら粗い浅いネジ切りのイメージ。仕上面に跡が残らず、切粉が途切れる、との狙いを両立させる深さかポイント。
早送りまたは近い速度で、横にスジを一本走らせるだけでもいけますよ。半周/1周ごとに切粉が切れるし、ステップ動作より絶対に早い。
専用のバイトを設けて実施した例を知ってます。
お礼
2011/09/28 20:42
岩魚内 様
早々の書き込みありがとうございます。
溝入れも検討はしたのですが、ワークが大きく、結構な時間がかかってしまうので、却下しました。
凸形のワークで、鍔部分は、厚みを50近く落とします。外系は、Φ550近くあり、内径はΦ220位です。
ボス側も外径を径で40位、長さは300近くあります。。。
感覚的に、普通の切削プログラムで、一時停止を繰り返しながらの方が早いと思い、いちいち切粉を切る方法を取る事にしています。
油断すると、すぐにかじるので、どうしても見てなきゃなりません。
ワークがでかいだけに、飛ばされる訳に行かないので><
またお気付きの点などありましたら、ご意見お願い致します。
岩魚内 様
改めまして、今回のご意見ありがとうございました。
問題解決には至りませんでしたが、親身にお言葉を掛けて頂けた事に
ただただ感謝いたします。
また何かの際には、よろしくお願い致します。
補足
2011/09/29 09:00
岩魚内 様
ご意見ありがとうございます。
ですが、その方法だと、切粉が長過ぎて駄目なのです。
2~3ミリの切削量で切らないと、処理がどうにもならなくなります。
ピッチ2のねじ切りの要領でとなると、今度は、その切粉が長くなり、多分途中でチッピングします。
切り込みも、3~4ミリ位かけていますので、長ければ長い程厄介です。
お礼
2011/09/28 21:03
t.kai 様
書き込みありがとうございます。
まず、Gコードは普通の加工に必要な物は、分かっている・・・というか、読めます。
普段のプログラミングは、自動プロなので、何も無い所へ自力で書くのは自信がありません。。。
現在使用しているプログラムは、ごくごく普通のG0とG1の繰り返しです。
凸形状のワークを、一工程目で鍔部&内径深さ半分の荒引き、二工程目でボス部&内径深さ残りの荒引きをしています。
ワーク寸法は、外径Φ550、内径Φ220、鍔厚み100です。
これを、外径Φ460、内径Φ270、鍔厚み50まで落とします。
取り合えず、初工程のプログラムが出来れば、後は数値を換えれば出来ます。
教えて頂いたサイトは、こちらに質問する前に目を通しました。
戻す(切粉を完全に切る為)動作をしなければ、自分でも出来たと思いますが、戻しがちょっとひっかかっています。
学生時代に、多少のプログラムの経験(BASICなど)があるので、ぼんやりとイメージは出来るのですが(フローチャートはもう作れませんでした)、やはり形には出来ませんでした。
そこで、こちらにすがった訳です。
これを機に、簡単なマクロの活用を目指すつもりですので、とっかかりだけでもご教授頂けると、非常にありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
t.kai 様
じっくり見てみました。
なるほどなるほどです!
多分、これでいけると思いますので、実際に試運転して来ます!
今夜にはご報告出来るかと思いますので、また改めて御礼に参ります。
t.kai 様
非常に言い難い、残念なご報告となります。。。
折角色々と面倒を見て頂いたのに、肝心のシステムが、マクロ非対応でした・・・
マニュアルを見ながら、必死に要点を見つけていき、さて入力しようとした時に、マニュアルにある項目が無く・・・問い合わせた所、オプションなので、画面に出てこないなら、非対応ですね。と・・・
色々と想像を膨らませ、出来る様になったら、あれも簡略化出来る!これも楽になる!と喜んで居たのに・・・
がっかりです。。。
t.kai 様には、何とお詫びしたら良いのか。。。
親身に丁寧に、そして貴重なお時間を割いて頂いたのに。。。
本当に申し訳ありません。
ただ、これをきっかけに、マクロの基本だけは物にするつもりです!
マシニング機も兼用していく方向でいますので、そちらで活用します!
将来的に、新規マシンを導入出来た時にも役に立ちますし。
この度は、本当にありがとうございました。
また何かでつまずいた際には、こちらを活用したいと思っていますので、見かけましたら、またご助力お願い致します。