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2011/04/26 18:26
いつもお世話になっております。
宜しくお願いします。
初めて、爆発の危険性のある溶剤を扱う機械の設計をする事になりました。
当然ながら防爆仕様の設計を行わなければならないのですが、
具体的に防爆設計を行う場合、何から手を付ければよろしいのでしょうか?
例えば、防爆について「これこれこうなので、結果防爆については安全です」
といった計算書?のような物を作成したい場合、
参考になる資料や、押えておかなければならいポイントなどはあるのでしょうか?
条件としては、
使用溶剤:NMP(N-メチルピロリドン)
使用状態:NMPがかかった部品を温風ブローで乾燥
温風ブローはインラインヒーターでCDA(クリーンドライエアー)を加熱し、乾燥対象へ当てる。
ヒーター温度が約85℃
ブロー温度が約45℃です。
引火点が95度と書かれていたので、単純に45℃では問題ありません。
と、言えるかもしれませんが、なにぶん初めてですので宜しくお願いします。
防爆についてですが、危険物を使用するのであれば、基本は防爆仕様です。
質問に書かれているような、「引火点が95℃…」というのは口実であり、回答(2)、(3)さんが言われているように、その危険物の雰囲気に配線があり、万一ショートして火花が散ったら、静電気で火花が散ったら…という事を想定して設計しなければなりません。
やはりプロ(消防署)に相談するべきだと思います。
ある程度、設計した段階で一度相談すれば、そこで助言してくれるでしょう。
そして設計を修正していくと良いのではないでしょうか。
ただし、聞きに行く消防署は、設備を設置する場所の所轄の消防署ですよ。
防爆に関して基本的な考えは一緒ですが、解釈というか厳しさはまちまちです。
回答(2)さんの言われる様に四日市はかなり厳しいでしょうけど、他の一般の地域では、「ここまで…」というのは解釈で免除されるものもありますので。
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回答(3)の者です。
NMP(N-メチルピロリドン)を簡単に確認しました。
NMPは水との混合ですか、他の石油(アルコール)類との混合ですか?
水となら、蒸発の殆どは水となり、NMPは乾燥し部品に付着する?となっています。
また、自己反応性・爆発性:なし、粉じん爆発性:なし となっているので防爆対応は
しなくても良いと考えます。
が、第三石油類 引火性液体[引火点 95℃]なんで、
* インラインヒーター
* 温風等の送風ファン
等は防爆仕様とし、引火源にならない設計が必要です。
さて、NMPは防爆仕様設計より、人体への有害性を考慮した設計が必要です。
局所排気装置等の暴露防止処置を取る必要があります。
(防爆対策でなく、有害性対策での局所排気装置なんですね)
以上のような事を事前確認してから、消防署等や製造物責任保険担当者等の専門家と
打ち合わせしながら、設備仕様を決めていって下さい。
使用溶剤:NMP(N-メチルピロリドン)の特性から防爆仕様での設計をする事には
少し疑問があります。
さて、設計した設備へは製造物責任の保険をかける予定がありますか?
予定があるのであれば、保険会社の保険料設定担当者と事前に情報交換をして、
設備仕様決めていくと2度手間にならなく設計ができます。
防爆は、爆発しない/し難い構造にし、爆発しても圧力が上昇し難くエリアを限定に
する構造が求められます。
そして、不可能な内容には、保険料の付加や危険告知で対応する場合もあります。
ですが、今回は引火すると火災になる条件と推測するので、防爆仕様より緩やかな
仕様での設計でよいと考えます。(爆発要因が見つけられないんだよなぁ)
蒸発したNMPが、ある濃度範囲になると、引火すると爆発的燃焼を起こす。
そして、その引火は、ヒーター電源のスパークや静電気のスパークでも発生するであれば、
排気ラインが停止した時に、爆発的燃焼の要因がある事になります。
その場合は、防爆仕様で設計です。
原発で電源喪失したら、予備の自家発電機を使用、それも同時に故障したら**時間内に
移動電源車が到着できるのように考慮が必要です。(東電への皮肉ですが)
排気ライン停止は、考慮が必要です。
とりあえず以下はどうでしょうか。
http://www.city.yokkaichi.mie.jp/syoubou/download/screening_criterion.html
下の方の別記13です。
四日市は昔から大きな工業地帯ですから、田舎の消防とは分けが違いますよ。
火気ということでしょうか。ヒーターは電気でしょうか。経験上、最低でも2mは離せという消防が多いようです。ただ、いろんな意見、解釈がありますので所轄に聞くのが一番簡単です。気軽に応対していただけますよ。
2011/04/26 21:13
ありがとうございます。
内容を読んでみると、今回の仕様は防爆とは違うように感じました。
引火の方でもう少し調べて見ます。
取り急ぎ、参考になりそうなURLを添付します。
資料追加します。
http://www.bansei.com/~bansei/toriatsukai1.htm
2011/04/26 21:14
ありがとうございます。
防爆についての色々な注意点が分かり易かったです。
今回は防爆とは違う感じがしますが、今後の勉強になりました。
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2011/04/26 21:11
火の手があがるような物が、温風の温度と、ヒーターのみなので
実際には爆発はないかもしれませんね。
防爆という表現が不適切だったと思います。
火災防止という方が正しかったでしょうか。
蒸発したNMPも常に工場ユーティリティへ排気するラインを設置しますので
問題ないと判断できるという事でしょうか。
もう少し私なりにも調べて見ます。
ありがとうございました。