このQ&Aは役に立ちましたか?
ガスボンベの推定使用可能時間と計算式について
2023/10/18 19:19
- ガスボンベの容量175Lの液化窒素ガスボンベを、口径φ2mmの噴出し口から圧力0.8MPaで噴出し続けた場合、推定使用可能時間はどのくらいでしょうか?
- また、その計算式も教えていただけるとありがたいです。
- この情報は、レーザー切断機のアシストガスとして使用する窒素や酸素の加工コスト計算やボンベの発注時期と数量の参考になるでしょう。
ガスボンベの推定使用可能時間
2011/02/13 18:59
例えば、
容量175L の液化窒素ガスボンベを、
口径φ2mm の噴出し口から、
圧力0.8MPa で噴出し続けたとき、
0.8MPaの圧力を保ったまま、どのくらい使用可能でしょうか?
計算式も教えて頂けると、有難いです。
省略しすぎました。追記します。
当社(板金加工業)は、レーザー切断機を導入し、切断のアシストガスとして、主に窒素や酸素を使用するのですが、その加工コスト計算、及び、ボンベ発注時期と数量の参考になれば、と思い投稿しました。
現在は、他社様に伺った数値を参考にさせて頂いていますが、不確かな部分が多いためです。
質問者が選んだベストアンサー
なんだか厳しいお声もあったようですが、学生の宿題にちょうどよいような問題です。
現場をしらないので、適当な仮定をしますのでお気に召さなければ仮定を変更して下さい。なお、ミスを避けるため単位はSI単位に統一します。
まず、液体窒素の密度はρ=0.81kg/L=810kg/m^3
液体窒素は最初には容器V0=175L=0.175m^3に充満していたとします。
そうすると液体窒素の当初質量はG0=ρV0=141kgです。
この-200度近い液体窒素を加熱しますとボンベが爆発します、というのは
冗談で室温にすれば加熱ということになります。
この加熱温度をT=10℃=283Kとします。
ここで、使用限界の最低圧力Pを
P=0.8MPa+圧力降下対応0.1MPa+絶対圧に変換0.1MPa=1.0MPaとします。
この圧力Pにまで圧が低下すれば、使用不能となりますので残留窒素ガス重量を計算します。
ここで、また仮定をして気化器などを含めた容量を窒素ボンベ容量の10倍つ
まり、V=10V0=1.75m^3とします。
昔習ったボイルシャールの式PV=GRTを思い出して、
G=PV/RT=1,000,000Pa*1.75m^3/(297J/kgK*283K)
Pa=N/m^2、J=Nm,R=297J/kgkは窒素ガス定数です。
G=20.8N/m^2*m^3*kgK/Nm*(1/K)=20.8Kgです。
当初の窒素量がG=141kgに対し残留は21kgなので利用率85%です。・・(1)
さて、末端でゲージ圧0.8MPaを保証するためにボンベ圧1MPaまでは
使えるとしましたが、使用可能時間を計算する必要があります。
ノズル面積a=(π/4)d^2=(π/4)(0.002m)^2=3.14*(10^-6) m^2
実はノズルを通過する窒素ガスの速度は高圧では音速でして、
圧力が1MPaまで下がっても速度は変わりません。
しかし重量流量は圧力が高いほど大きくなりますが、気化器の制御で
常時一定の絶対圧P=1MPaに維持されているとします。そうすると窒素ガス
の単位時間当たりの使用量mは一定です。
ここで窒素ガスの比重量vを求めると
v=V/G=1.75m^3/20.8kg=0.0841^3/kg
また窒素ガスの比熱比k=1.4なので
m=A√[ K({(2/(k+1)}^(k+1)/(k-1)}{P/v} ]
=A√{0.468*1,000,000Pa/(0.0841m^3/kg)}
Pa=N/m^2=kg/ms^2 に注意して式の変形をすると
m=3.14*(10^-6) m^2*2358kg/m^2*s=0.0074g/s=26.6kg/h
窒素ガス使用可能量は0.85G=0.85*141kg=120kgなので、
120kg/(26.4kg/h)=4.54h
実情は知りませんが、半日しかもたないなんて
なんだか時間が短いような気がする。
しかし、0.8MPaのような考えられないような高圧で吹き出すのが
本当だとすればこんなものかとも思う。
検算したいが、時間をおくと消えてしまうのでとりあえず送ります。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (4件中 1~4件目)
0.8MPaは機械への供給圧力じゃないですかね?
供給されたガスを機械内部で流量や噴射タイミングを調整しているので実際は4kwクラスの機械で時間10~15L程度かと思います
レーザー切断機ならカタログなんかに時間流量が出ていると思いますよ
最近の機械はドライカット時にガスを絞ったり加工するワークに合わせてガスの流量を調整したりする機能が進んでいるので上記数値よりは消費量が少なくなっていると思います。多分...
横から失礼します。
回答(2)のmnjohn氏の計算で答えは分かりましたよね。
そこで、現実的なボンベの管理方法として、
1)毎回、使用時には圧力計をきちんと確認する
2)ボンベの内容積 × 圧力計の指示 = 残容量
残容量 ÷ 使用流量 = 使用可能時間
上記を用いて、使用の都度、概算する
3)圧力計の指示値は、記録を残しておく
4)グラフ化すると、圧力の低下が目に見えて分かる
こんな感じで管理していると、御社での実際に即したデータがとれます。
ところで、私も、溶断で0.8MPa(≒8気圧)もの高圧で吹き出すのは
実際問題として、甚だしく疑問なのですが・・。
学校の宿題?
いろいろと内容に疑問な語句がありますよ
用途くらいは書いた方がいいですね。
お礼
2011/02/14 23:35
なるほど。
ありがとうございます。
追記します。