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2012/11/08 15:39
SKSゲージ鋼板をレーザ加工で成形し、酸素で部分焼入れをしています。
以前まではSKS3ゲージ鋼板を使っていたのですが、メーカの都合で
最近はSKS2ゲージ鋼板(SKS3は生産中止)を使っています。
部分焼入れ後は、サブゼロ、テンパ―処理、黒染めをおこなっていますが
その後研磨加工をすると、焼割れのような筋が入ってしまうことが
あり、製品はNGとなってしまいます。
SKS3の時には、さほどこういった現象はでていなかったのですが
SKS2に変更してから多く発生しています。
レーザ加工、熱処理方法も変更していません。
ここらへんの対策やご経験のある方、アドバイスをよろしくお願いします。
レーザー加工 = 面荒れと組織荒れ
酸素で部分焼入れ = バーナ焼入れ。安定性問題
SKS3 → SKS2 C量増 焼入性増
サブゼロ = 硬さ増による脆性増とサブゼロクラック
研削 = 研削割れ。縦目のクラックなら間違いなくこれ
クラックに至る原因が出揃った難しい焼入れになっていると思います。
取除くとすればサブゼロ。材料変更によって硬さがアップしたはずが、その値や如何?。更にサブゼロが必要?
板ゲージ等で安定性の為にサブゼロを施す例も多いながら、効果あるとは限らないと言われてます。
従来からギリギリであったのが材料を替えて顕在化したように思います。
サブゼロ無しにして焼戻し温度を180℃位にすれば HRC60 より下がることはないから、それで使えると思います。
いずれにしろ硬さ比較はやるべきでしょう。
刃物ならHRcで1下がるだけで切れ味が落ちたとクレームが来たりしても、ゲージ的用途なら大丈夫。
安定性は年単位となり評価困難。メーカや工業試験場などのデータを信じるしかないと思います。
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熱処理の推奨温度が、30℃程高くなります。
熱処理温度の変更は、できますか?
2012/11/09 08:46
ありがとうございます。
熱処理温度はバーナーを使っているので、変更は可能です。
ただ、部分焼入れのため、手作業でおこなっているため
あくまで感覚的なものになっています。
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お礼
2012/11/09 09:08
ご返答ありがとうございました。
ご指摘のとおり、確かに条件は極めてよくありません。
製作品は板ゲージのようなもので、部分焼入れでは
あるんですが、経年変化等に対応するためサブゼロ処理
を施しています。全焼であればサブゼロ必須だと思っていますが
部分焼の場合、私もサブゼロは必要ないのではないかと思っています。
ただ、安定性が得られないとう根拠もないのもので、サブゼロを
おこなっているというのが現状なんです。。。
硬度については、さほど変わらずHRC60前後だと思います。
ただ、SKS3で何十年もおこなってきた時代では、こういうことは
あまり起こらなかったので、材料による影響が大きいのかと考えて
いました。