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2013/03/14 13:29
合金化亜鉛メッキ鋼板を絞り加工にてプレス成形しましたが、塗装(粉体焼付け塗装)した際、絞り部分から気泡跡が発生しました。
メーカーにといわせしたところ、『パウダリング』という現象が原因という回答がありました。
このパウダリングについて下記の通りご教授いただけないでしょうか。
?パウダリングとはどういう現象なのでしょうか?
?パウダリングによってなぜ塗装時に気泡跡が生じるのでしょうか?
?合金化亜鉛めっき鋼板のめっき皮膜は、鉄-亜鉛の合金層が生成しています。亜鉛メッキ皮膜中の鉄の濃度は、鉄素地に近いほど高く、濃度勾配が存在します。この鉄-亜鉛合金層は、電気亜鉛めっき鋼板のような純粋な亜鉛めっき層よりも硬くて脆いため、プレス成型の条件によってはめっき層の剥離、亀裂が発生し、剥離しためっき皮膜がパウダー状に見えるものです。
?パウダリングの発生した合金化亜鉛鋼板に、りん酸亜鉛処理などの化成処理をすると、亀裂の内部などに化成被膜が異常に生成し、処理時に発生する水素ガスが皮膜中に吸蔵され、これが粉体塗料の焼き付け時に溶融塗膜の下から吹き出すため、気泡跡となって残留するものです。(溶剤塗料の場合にも、同様な現象が出ることがあります。)
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パウダリング(粉化現象)とは、樹脂仕上げ剤塗布後に、樹脂が膜にならずに
粉になってしまう現象です。温度、湿度や塗装面の状態が影響します。メッキ
鋼板のプレス品の場合メッキの剥離などが影響することがあります。
詳細は以下のサイトをご覧下さい。
http://www.tsuyagen.co.jp/info/trouble/powdering.html
http://www.jfe-21st-cf.or.jp/jpn/hokoku_pdf_2007/10.pdf
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お礼
2013/03/25 12:50
よく解りました。ありがとうございました。