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2012/11/04 06:14
モーターの密閉式ベアリングの寿命は約30,000時間と書かれていますが
給油式のベアリングについては、きちんと定期的に注油していればどのくらいの寿命が期待できますか。ご教授ください
先ず、条件の確認が必要です。
ベアリング寿命は30,000時間なら、20時間/日、21日弱/月、12ヵ月/年の条件で約6年間です。
また、ベアリングの定格荷重でベアリングを回転させますと。10^6回転するが基本です。
また、ベアリングの定格荷重の半分の荷重であれば、2倍ではなく2^3の8倍である8×10^6回転し
、1/3の荷重であれば、3倍ではなく3^3の27倍である27×10^6回転することになります。
それと、ACモータの4Pでは、60Hz使用場所では1800rpm又はr/m、50Hz使用場所では1500rpm又はr/m
となります。
10^6回転(r)÷1800rpm÷60分(min)/時間の計算にて、9.26時間しか稼働しません。
因って、モータには減速機が使用されていて、ベアリングの回転数は(1/減速比)となっているや
タイミングベルト等のプリー比で更に低回転数(rpm)となっているでしょう。
さて、以上から、高速回転でも高負荷でもない使用条件と推測しました。
その条件では、きちんと定期的に注油しても、計算上の寿命の延びは期待できません。
ですが、きちんと定期的に注油しなかったら、寿命が縮む恐れが多分にあります。
でも、高速回転でも高負荷でもない、ただ動けば良い使用条件であれば、寿命の30,000時間が
来たら壊れ動かなくなることは稀で、そのまま使用できます。
自動車のタイヤ周辺のベアリングは、最短で3年又は5年で寿命としていて、それ以降の破損交換
は有償ですが、殆どの自動車は寿命以上持ちますね。
使用条件は、自動車の使用方法によっても異なりますが、それと同じです。
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大変シンプルなご質問ですが、ご質問者さんご自身、ベアリングの寿命は
グリスの寿命と、軌道面の疲労による機械的な寿命に分類されることは十分
にご理解なさっているように思います。
スラスト荷重やオーバーハング荷重が十分に少なく、ベアリングに対する
機械的な負荷が小さい場合は、新規の給脂によってグリスの寿命をリセット
できるので、寿命を延長できることと思います。
しかしながら、スラスト荷重やオーバーハング荷重が大きく、ベアリングの
機械的な負荷が大きい場合は、グリスの寿命が延長できることで、ベアリン
グの寿命が延長できるとは言えないことをご理解頂けるものと思います。
もう少し条件を絞り込めば、経験的な期待寿命について、ご回答が得られる
かもしれませんが、機械的な負荷について全く条件が提示されていない
状況では、ご期待なさる回答を得ることは難しいように想像します。
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