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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:マスターON(運転準備)の入れ方について)

マスターON(運転準備)の入れ方について

2023/10/19 10:36

このQ&Aのポイント
  • マスターON(運転準備入り)の概念と重要性について理解できない。
  • マスターONには条件があるのか?手動モードが必要か?
  • 古い設備ではマスターONが存在しなかった。歴史的背景を知りたい。
※ 以下は、質問の原文です

マスターON(運転準備)の入れ方について

2014/01/28 23:15

いつもお世話になっております。
どなたかご教授願います。
マスターON(運転準備入り)ですが、概念を教えて下さい。
私は動力装置を起動する回路(操作回路)の電源をオンするためのものと解釈していますが、その重要性がいまいち理解出来ません。
メインブレーカーON→モーター運転ボタンON→モーター起動。
でも良いと思うのですが...
また、マスターON時の条件があれば教えて下さい。たとえば主操作モードが手動になってないとマスターONできないとか。
あと、古い設備(1980年代)はマスターONがなかった気がします。マスターONの歴史的背景が最も知りたいです。
どなたかご存知に方がいましたら教えて下さい。

質問者が選んだベストアンサー

ベストアンサー
2014/02/02 22:30
回答No.2

運転準備の目的は”起動時のリスク低減”です

機械を安全に設計するための要求事項をまとめた規格がISO12100を頂点とするSafety of machinery(機械類の安全性)の規格群になります。
機械を製作する方は絶対知っていなければならないものです。

その規格の多くはJIS化されていて、下記より参照できます。
機械類の安全性で検索してみてください。
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html

ISO12100はJISB9700になっています。

この規格では、リスクアセスメントで洗い出すリスクの1つに起動があり、リスク低減を行うことを要求しています。

その中に、予期しない起動の防止やサイクル中断後や非常停止後の再起動なども含まれています。

予期しない起動の防止 JISB9714 という規格があります。
電気制御については、JISB9960-1 機械の電気装置-第1部:一般要求事項 があります。

でも、これらの規格には運転準備という表現は出てきません。
運転準備は工作機械の業界が採用したものと思われます。
工作機工業会が作るJISB6015工作機械-電気装置通則に運転準備があるからだと思います。

工作機械は、運転準備という回路を作ることで起動に関するリスク低減を図っています。

運転準備回路は選択スイッチでなく運転準備釦を自己保持する回路にしています。(この自己保持が肝です。)
運転準備回路の条件には非常停止や保護停止の信号を入れています。
また、サーマルやヒューズの電気回路を保護するものや、PLCやCNCのRUN信号や気圧の圧力確認など機械を安定して制御するための条件なども入れたりします。

運転準備回路がONしていないと機械を動かす動力を供給しないようにして(動力遮断状態)、起動操作を受け付けないよいうにもしています。

そうすることで、下記の操作時に機械が安易に起動するリスクが低減出来ます。
 1.電源を入れる→電源を入れることが目的
 2.非常停止の解除→非常停止を解除することが目的
 3.ドアスイッチ、ライトカーテンなどの人と機械を隔離する保護装置の解除→保護装置を解除することが目的
 4.サーマルなどの過負荷保護装置を解除→保護装置を解除するのが目的
 5.異常の解除のため異常解除釦を押した→異常を解除するのが目的
 6.エアーの元圧を入れた→エアーを供給するのが目的
 7.機械の運転モードを変える→モードを変えるのが目的
1.2.以外は運転準備回路以外で目的が達成できるなら運転準備回路にインターロックする必要はありませんが、それだけで起動しない回路構成にする必要はあります。
大型の機械では一つ異常で機械全体を止めると、再起動の準備で作業者が機械の調整をしたりすることでリスクが発生するからです。

3.は工作機以外の機械では運転準備とうい表現ではなく”リセット”という表現を用いているものあります。

ご質問にある運転準備のない機械はこれに該当するか、リスクが低い機械か、安全の事がしっかり考えられていない機械と思います。

ちなみに、電気制御を用いないエアーシーケンスでも同様な考えは必要です。

もう一つのご質問の運転準備を入れる手順ですが、上記の1.2.が解除されてだけが絶対条件であとは、機械メーカがリスクアセスメントによってリスクを洗い出し適切な保護方策をすることとです。

お客さんの要望で条件が追加されることはあるかと思いますが、その追加する理由がわかっていないお客さんも多くあると思います。

とにかく機械を作る人はそれが商売ですので、しっかりした知識を持って対応することが重要と思います。

お礼

2014/02/04 12:37

T様

ご回答ありがとうございます。
『リスクの低減』が目的であることがよくわかりました。
規格等の説明も取り入れてくれて納得いたしました。
しっかりとした知識と常識を持って設計を行いたいと思います。
大変ありがとうございました。

質問者

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その他の回答 (2件中 1~2件目)

2014/01/29 00:46
回答No.1

>あと、古い設備(1980年代)はマスターONがなかった気がします。マスターONの歴史的背景が最も知りたいです。

まさかご存じないハズはないと思うのだが?
ただ単にIEC安全規格です
http://www.fa.omron.co.jp/product/special/safetynavigator/safety_standard/international.html
http://www.fa.omron.co.jp/product/special/safetynavigator/safety_expert/index_case.html
http://jp.idec.com/ja/technology/safety/safetyconcept/index.html


蛇足ながら
80年代中ごろにセンサー類のケーブル線色が変わったのもIECに統合されたから
赤白黒 → 茶黒青

この頃に運転準備を含む安全規格も統合された

現在でも純粋国内向けでは安全回路は必ずしも統一されているとは言い切れないですが
(多くの工場では20年以上昔の古い設備が混在してるので)

海外向けの新作では統一されているハズ?

お礼

2014/02/01 10:33

lumiheart様

ご回答ありがとうございます。
マスターONはIECから来ていることがわかりました。
マスター0Nの入れ方には基準があるのでしょうか?
メイン電源ON→OFFモード→マスターON→操作手動、自動切り替え。

メイン電源ON→操作手動に切り替え→マスターON→操作自動に切り替え。
といった方法を目にしたことがあります。
教えていただいたURLからはマスターONの入れ方まで記載がありませんでした。ただ、セーフティーリレーを使った場合にマニュアルスタートと記載があったので、これがマスターONをするためには主操作を手動にしてからでないと入れられないと解釈されたのでしょうか?
以上教えてください。

質問者

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