このQ&Aは役に立ちましたか?
S45Cの調質について
2023/11/03 17:17
- S45Cの調質について、芯までのHRC25±5に関する疑問と、加工後の変形や調質方法についての質問です。
- 自分での調査では芯までの調質は行われていないと判明しましたが、上司の情報では芯まで応力除去が行われているとの回答を受けています。
- 旋盤加工の工程や外径の削り残し量、加工後の部品の変形などが調質に影響している可能性があり、他社の調質方法や仕上げの手法も参考になるかもしれません。
S45Cの調質について
2015/03/05 04:11
S45C、φ180長さ100の丸材に調質HRC25±5を行った場合、芯までHRC25±5になっているのでしょうか?
自分でも調べたり聞いたりしましたが、芯までは入らないとの結果に至りました。しかし、上司が、いつも頼んでいる熱処理屋に聞いたところ、芯まで入って、応力除去できているとの回答だったそうです。
旋盤加工で1工程、2工程共に端面取り代は3ミリ、中はφ80ぐらいで貫通、1工程側内径にφ120 0~+0.04程度の公差があります。
外径はφ170まで削ります。
1工程で加工した外径φ170をチャッキングして2工程側外径をφ110長さ65ほどまで削ります。
加工後、1工程内径φ120+0.02で加工した部分が0.05~0.08大きくなります。外径φ170も同じくらい大きくなります。
2工程で断続加工が入るので変形しているのか、調質に問題があるのか解らず困っています。
ご返答お願いします。
以前S45Cで加工した時はこんな風にはなりませんでした。
他の会社では荒加工して仕上げ代2~3ミリ残した状態で調質、その後仕上げているようでした。
その他の回答 (8件中 6~8件目)
手元の資料(出典不明)では、φ150で、焼き入れ焼き戻し状態で、中心部の引っ張り強さ73.6kgf/mm2。HRCだと17くらいでしょうか。
長さが100と少し短いので多少はましだとは思います。
S45C相当の海外の資料です。
http://www.saarstahl.com/fileadmin/saarstahl_extranet/images/04_produkte/walzstahlsorten/english/0503_C45.pdf
S45C調質相当なら、いっそのこと非調質鋼の採用を考えられてはどうでしょう。
たとえば、合同製鐵のGNH55。
http://www.godo-steel.co.jp/seihin/pdf/The_structural_bars_of_Godo_Steel.pdf
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
調質とは、焼入れ・焼き戻しを含めた一連の熱処理作業を表していると
おもいます。
ところで、次の記述が少々気になります。
>熱処理屋に聞いたところ、芯まで入って、応力除去できているとの回答
焼入れに必要な温度は、焼きなましに必要な温度と同等ですから、
材料の中心部まで温度が均一化する程度の保持時間をとっているので、
応力除去できているとの勝手な推論のように思います。
焼入れ(急冷)の際に、鋼組織の変態がおこり、新たに応力が発生すること
は明かと思います。焼き戻しの際に、ある程度の応力緩和があると思います
が、調質されたワークは、内部応力を蓄えた状態と考えることが適切な
ように思います。