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ヤング率の扱い方について
2023/10/19 13:21
- ヤング率の値を調整して実機に合わせる理由がわからない
- ヤング率は物性であり、いじって合わせてしまってはいけないと感じる
- これは何か解析手法なのか
ヤング率の扱い方について
2015/02/09 19:24
CAEにて'振動解析や強度解析の結果'と'実機'との合わせこみを行う際、多くの人がヤング率の値を調整して実機に合わせると思うのですが、なぜヤング率の値をいじっていいのかわかりません。素性がわかっていないものならともかく、わかっているものでさえもいじって合わせている方がいます。ヤング率は物性なのにそこをいじってしまってはいけない気がするのですが、これは何か解析手法なのでしょうか?
回答 (6件中 6~6件目)
扱っているシステムが、単一の材質で構成され、境界(支持や固定)条件
が明確であれば、材質のヤング率を調整して、システム全体としての挙動を
実測データに合わせるような操作は不必要かつ不適切と思います。
その一方、現実のCAEでは、主要な構成部材のヤング率をいじって、システ
ム全体の挙動を実測に合わせる操作(パラメータフィッティングと称する)が
頻繁に行われていると思います。
複雑なシステムを細かくモデリングして、それぞれの材質・形状及び境界
条件を入力して解析するのが望ましいのが分かっていても、単純化したモデル
で必要とする解が得られるのであれば、細部の挙動に目をつぶって単純なモデ
ルを使い主材料のヤング率を調整することで全体システムの挙動を合わせ込む
ことは、OKと思います。
技術的に適切な用語とは思えませんが、「相場観」を把握している技術者
が、経験の範囲でヤング率を操作することは肯定してもいいと思います。そ
の対極に、システムのモデリングについて要点を定量的に把握していない技術
者が、表面的にシステムの挙動を合わせ込むために、ヤング率を修正すること
は危険と思います。
回答(2)さんのご指摘を参考にして、
公称断面積と、実際の断面積に差異があるような場合は、ヤング率で
挙動を調整しても良さそうに思います。
なお、これも解析するモデルの単純化の一方法です。弾性限度内の解析で
あれば大きな破綻はないと思いますが、塑性領域まで解析したいのであれば
ヤング率の調整ではなく、実態どおりのモデル化をすることが適切と思い
ます。
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