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エポキシ系接着剤のアニールによる寸法変化
2023/10/19 15:43
- UV硬化型のエポキシ系接着剤を100℃1hのアニールした結果、硬化物の寸法が0.2-0.6%膨張する現象が起きた。
- アニール後は寸法が安定しており、原因の特定ができず対応に苦慮している。
- 使用接着剤の物性は、硬化タイプがUV硬化、成分はエポキシ系接着剤+ガラスフィラー、ヤング率は4 GPa、ガラス転移温度は150℃である。
エポキシ系接着剤のアニールによる寸法変化
2016/02/07 12:58
初めまして。山尾と申します。
UV硬化型のエポキシ系接着剤を硬化後に100℃1hのアニールを行ったところ、
アニール前に比べて硬化物の寸法が0.2-0.6%膨張する現象が起きました。
100℃1hのアニール後はどれだけアニールを加えても寸法は安定しています。
原因について皆目検討がつかず、対応に苦慮しています。
上記現象につきまして、ご知見を頂けますと幸いです。
なお、使用接着剤の物性は下記の通りです。
硬化タイプ:UV硬化
成分:エポキシ系接着剤+ガラスフィラー
常温でのヤング率:4 GPa
ガラス転移温度:150℃
回答 (2件中 1~2件目)
化け学ではないので、その傾向があると記憶しています。
UV硬化型のエポキシ系接着剤 ⇒ カチオン重合 にて、確認の物です。
貴殿検索方法も含め参考にしてください。
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直接の回答ではなくて申し訳ありません。
“UV硬化型のエポキシ系接着剤”のお問い合わせですが、材料の使い方は、
?この接着剤を使って、部品同士を接着する場合でしょうか?
?この接着剤を、他の部品の表面に塗布(コーティング)するのでしょうか?
?この接着剤+ガラスフィラーで部品を成形(注型)するのでしょうか?
?上記以外
UV硬化型の材料は、UVの作用で硬化しますので、UVが届かない深部は、
UV照射後でも硬化不良の可能性があります。アニーリングの工程が、
熱(温度)硬化の作用をしたのではないでしょうか?
材料の使い方、寸法変化した部分のサイズ、UVが届くような構成になってい
るかなど情報を補足なさることをお勧めします。
深部硬化性について
次の資料のp.7の表4に、照射時間と硬化深度の一例が掲載されています。
https://www.threebond.co.jp/ja/technical/technicalnews/pdf/tech30.pdf
参考になさって下さい。
硬化物単体の物性を評価なさっていること了解いたしました。また、
硬化深度について十分ご配慮なさっていることも分かりました。
このような状況であれば、材料メーカーの見解を聞くことが、ご所望の
情報を得るために最適な方法のように思います。
ご期待の回答ができずに、失礼いたしました。
補足
2016/02/07 17:14
早速のご回答ありがとうございます。
説明が不足していまして、申し訳ありませんでした。
今回は接着剤硬化物単体の物性を評価する為、縦30mm横10mm厚さ1mmの
型に接着剤を流し込み、厚さ方向からUVを照射することで縦30mm横10mm厚さ1mm
の短冊状の硬化物を作成しました。なおガラスフィラーは、メーカー購入時から既に接着剤
に含まれており、記入した物性値はガラスフィラー込みでのものです。
その後短冊状硬化物をアニールしたところ、縦、横、厚さ方向で等方的に0.2-0.6%の膨張が
起きました。
なお本接着剤の最大硬化深度は2.5mmほどあり、硬化物の厚みが1mmであることから、
硬化物全体は完全硬化に近い状態になっていると考えています。
またアニール工程が熱硬化作用をした場合、硬化物の寸法は基本的に収縮するという
認識でしたが、膨張する場合もあるのでしょうか?
ご意見頂けますと幸いです。