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AC210Vとは?電気関連の仕事で気になる個所について
2023/10/20 04:26
- AC210Vという個所について、詳しい説明や生い立ち、理由・原理は分かりませんでした。詳しい方がいらっしゃれば教えてください。
- 電気関連の仕事で顧客先の電気仕様書に記載されている『3相3線AC210V 60Hz』という個所について、初めて目にした時に疑問を感じました。
- AC210Vに関する情報を検索したところ、記述されているページは少なく、詳しい説明は得られませんでした。AC210Vの詳細をご存知の方は教えてください。
3相3線『AC210V』とは
2019/08/26 10:54
初めて目にしたもので質問します。
電気関係の仕事で、書類上の都合で顧客先の電気仕様書を目にしますが、
“供給電源”に『3相3線AC210V 60Hz』という個所を目した時
『AC210V』って何だろうと思いました。
初期は書き間違い(?)と思いましたが、ネットで検索すると、
少なくはございますがAC210Vを記述したページがありました。
https://denkinyumon.web.fc2.com/kouryuudenkihousiki.html
しかし、どのページも210Vという文字がさらっと出ているだけで、
AC210Vの生い立ち、理由・原理というのが分かりませんでした。
「日本の60Hzと50Hzの事情」のように、詳しい方がおりましたら、
教えて下さい。よろしくお願いします。
回答 (5件中 1~5件目)
単純にトランス定格電圧は210Vです
https://www.jeea.or.jp/course/contents/07110/
その理由はトランス自身で電圧降下するから
定格電流を流した時に負荷に200V供給するようになってる
つまり、無負荷の時は210Vになる
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日本の標準電圧は、動力(3相)で200V、電灯(単相)で100Vと決まっていますが、電力を供給する配線で電圧がドロップするので、送り出し側の柱上トランスの2次電圧は、供給電圧よりもやや高い値:動力(3相)で210V、電灯(単相)で105Vとなっています。
柱上トランスの仕様:
http://www.aichidenki.jp/products/transformer/01/trns-01-001.html
http://www.aichidenki.jp/products/transformer/01/trns-01-005.html
無負荷の場合は、供給側の送り出し電圧と負荷端の電圧がイコールになりますので、場合によって、供給側の送り出し電圧を負荷側の機器の仕様に記載してある場合があります。
一般的には、200Vと210Vの差を気にする必要はありません。
電気事業法の技術基準では、3相の200V給電電圧は202±20Vに保つように規定されています。
210Vは、この規定のほぼ中間値が記載してあると考えれば、電圧の微妙な差異を了承できるのではないでしょうか。
お礼
2019/09/24 11:50
お礼が遅くなり申し訳ございません。
電気事業法の技術基準の規定も考慮すると、
±%だけでなく、柱上トランスや負荷状態まで話題が出ますよね。
ohkawa3様もまた、説得あるご回答ありがとうございます。
高卒元電工の爺さんです、ダムの工事等によく問題になり調べてみた経験があります。昭和の話で学問的でなく、曖昧な点もありますが!・・参考になれば!
「AC210Vの生い立ち、理由・原理」と厳格には知りませんが、ザックリ次のようだったような・・・!!
◎電気の利用は、供給側要求と使用側要求さらに回路電圧低下によります!!
1.供給側の要求(責任)・・・・供給点において!!
各電力会社の「供給規程」で次のように記載されていたような!!
・100V回路は、101V± 6V ( 95V ~ 107V)
・200V回路は、202V±20V (182V ~ 222V)
2.使用側の要求(機器設計・・・定格)
設計上の基準のJECやJEACに次のような記載があったような!!
・JEC標準電圧に、
100V回路は100Vを標準に 200V回路は200Vを標準に!
・JEAC電気機器に、
100V回路の定格は100V 200V回路の定格は200Vとする!
3.供給線・配線等の電圧低下の反映??
・変圧器の場合%Zは概ね3%~5%程度である。(6kV乾式変圧器程度)
・配線については内線規程等で1%~3%程度か。(ほぼゼロもあるが!)
4、上記から考えると、(1)機器が変圧器に近い場合、(2)機器が変圧器から遠い
場合を200V変圧器で200Vモータに供給する場合。
(1)変圧器の内部Zを最大の%Z=5%とし、変圧器モータとも100%出力で
モータ定格は200Vであるので、
200V(1+0.05)=210V
(2)変圧器の内部Zを中間%Z=4%とし、変圧器は半分出力で、モータは
100%の定格出力で動作とし供給線・配線等の電圧低下を3%とすると、
モータ定格は200Vであるので、
200V(1+0.04×1/2 + 0.03 )=210V
結論
モータ等の機器が200V定格が標準であるので、5%を電圧低下補償分で
10V高い210Vとしているようである。(供給規程範囲内の電圧確保!)
*蛇足
・現場機器を見ると、210Vや220Vモータもありこれに電力供給すると
200Vを端子に加えても5%や10%低い電圧になり余裕動力の確認か
220V供給や230V供給も検討し、顧客に説明する必要も・・・!!
昭和の経験等は以上のようですが、参考いただければ幸いです・・・!!
お礼
2019/09/24 11:46
お礼が遅くなり申し訳ございません。
電気に対する±%は浅い知識上で理解していたつもりですが、
実際に業務にあたっていたhitujiotome2000様の文章によって
より理解が深まりました。経験は大切ですね。
ご回答ありがとうございます。
200v50Hzで設計されたモーターを、60Hzの電源で使う場合、同じトルク(同じ動力)を得るには220vが必要です。そこで、200v50Hzのモーターでも、220v60Hzのモーターでも、どっちのモーターも使える電源として、210vという電源が使用されるようになりました
お礼
2019/09/24 11:43
お礼が遅くなり申し訳ございません。
210vという電源の理由がまた一つ理解できました。
まさにモーターを扱っているので、ありがとうございます。
海外の機器を使っている場合などによくあります。
海外の産業用の電力などであれば、415Vというのもあり、それを半分にするとどうでしょう?
あら不思議近い207.5Vなんてのが出てきますよね。この辺は210Vなとと表記されたりします。
工場などの設備は、日本向けだけではないので、結構様々な電圧が使われて居ます。
機械自体を日本の電圧に合わせていられませんので、工場の電力設備側で合わせるということになるので、そういう電圧などが出てくるわけです。
お礼
2019/09/24 11:40
お礼が遅くなり申し訳ございません。
海外も何度か経験したことがございますので、
なるほどと思いました。ありがとうございます。
お礼
2019/09/24 11:57
お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。
lumiheart様のご回答を頭に添付先のURLを閲覧すると、
「確かに。そうですよね」となりました。
以前に電子回路の設計で任意の直流電源を作る際に、
トランス~3端子レギュレータの考え方も似たものがあったかと存じます。
ご回答ありがとうございます。