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2019/10/11 11:25
初めて質問させて頂きます。
現在STKM17Cを使用していますが、仕入先から材料入手困難という事でSTKM13Cへの代替を検討しています。弊社お客様への数値的根拠を示す必要があり、主にねじり、曲げ、耐摩耗性といった観点からSTKM13Cへの代替が可能である という点で、一般的な教材がないか探しております。ご存じの方がおられましたら是非ともご教示下さい。宜しくお願い致します。
STKMの成分や機械的な性質は、JIS G 3445を参照してください。
JIS G 3445の抜粋:
材質 STKM17C STKM13C
炭素量 (%) 0.25以下 0.45~0.55
引張強さ (N/mm2) 650以上 510以上
降伏点又は耐力(N/mm2) 480以上 380以上
炭素量による一般的な性質:
耐摩耗性 優れる 基準
ねじり、曲げ強さの基準となる「引張強さ」及び「降伏点又は耐力」の観点からすると、STKM17Cの方が強いことになります。耐摩耗性においても、炭素量の多い方が硬質で、摩耗しにくいと言えるでしょう。
このような数値比較では、STKM17CをSTKM13Cに変更してもよいという説明は困難でしょう。この材料に実際に加わる応力に比べて、どちらの材質でも十分に安全率が確保できるとか、軟質の方がより靱性が高いなど、視点を変えた説明が必要と思います。(このような視点の変更を、客先に納得してもらうためには、相手の懐に入り込んだ上手なプレゼンテーションが必要でしょう)
JISの閲覧は、次のサイトから、規格番号に従って検索してください。
回答ありがとうございます。
実際に使用する機械での応力等を用いた安全率の計算については行い、上長へ提出しました。そして上長からは、「お客様が何を求められるか?によって提出する資料が変わるよね。」とアドバイスを頂きました。そこで資料を作成するにあたり、今回質問させて頂きました。ohkawa3様が仰られる様に視点を変えて説明が出来ないか検討します。ありがとうございました。
2019/10/15 11:42
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