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年収1900万より1700万のほうが手元残る?
2014/06/18 09:53
現在の以下の所得税税率を考慮すると、
900万円を超え 1,800万円以下・・・33%
1,800万円超・・・40%
仮に年収1900万の人と1700万の人がいたとしたら、
年収1900万より1700万のほうが手元にお金が残るのではないでしょうか?
添付ファイルのように計算してみたのですが、
1700万円の人のほうが手元にお金が残る気がします。
回答 (7件中 1~5件目)
>仮に年収1900万の人と1700万の人がいたとしたら、 年収1900万より1700万のほうが手元にお金が残るのではないでしょうか?
そういうことも多いでしょう。年収1,700万円の倹約家のほうが年収1,900万円の浪費家よりお金が手元に残るものです。
控除額を計算に入れる順番が間違っているのもそうですが、そもそも質問に示された計算方法は「課税所得」に対するもので、「年収」に対するものではありませんしね。
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解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
追記。
所得税の本当の計算の
195万円以下の部分に5%
195万円を超え330万円以下の部分に10%
330万円を超え695万円以下の部分に20%
695万円を超え900万円以下の部分に23%
900万円を超え1,800万円以下の部分に33%
1,800万円を超える部分に40%
って計算をしていたら、時間がかかって仕方が無いので「全額に一律の税率を掛けて、狂った分を後で控除する」という「速く計算する表」を用います。
それが
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm
に掲載されている表で「本来の計算よりも速く計算する表」なので「速算表」と言います。
本当の計算方法を知っていれば「収入多い方が手取りが減るのでは?」と言う疑問は湧かない筈です。
所得税の計算は、本当は
195万円以下の部分に5%
195万円を超え330万円以下の部分に10%
330万円を超え695万円以下の部分に20%
695万円を超え900万円以下の部分に23%
900万円を超え1,800万円以下の部分に33%
1,800万円を超える部分に40%
が課税されます。
1700万円の収入の場合は
最初の195万円分に5%
195~330万円の135万円分に10%
330~695万円の365万円分に20%
695~900万円の205万円分に23%
900~1700万円の800万円分に33%
の税金が課せられます。
1900万円の収入の場合は
最初の195万円分に5%
195~330万円の135万円分に10%
330~695万円の365万円分に20%
695~900万円の205万円分に23%
900~1800万円の900万円分に33%
1800~1900万円の100万円分に40%
の税金が課せられます。
1900万円にそのまま40%を掛け算してしまうと「最初の195万円分に5%」の筈なのに「最初の195万円分も40%」になってしまい、税額が狂ってしまいます。
その「狂ってしまう分」を「控除額」として計算した税額から引くのです。
1800万円超えの控除額が2,796,000円になっているのは
最初の195万円分から取り過ぎた35%の682,500円
195~330万円の135万円分から取り過ぎた30%の405,000円
330~695万円の365万円分から取り過ぎた20%の730,000円
695~900万円の205万円分から取り過ぎた17%の348,500円
900~1800万円の900万円分から取り過ぎた7%の630,000円
を合計した「2,796,000円」だからです。
年収1700万円の人も、年収1900万円の人も「0万円から1700万円の部分の税額は同じ」なのです。
年収1900万円の人は、1700万円の人より年収が200万円分多いので、その200万円のうち「1800万以下の100万円分に33%、1800万超えの100万円分に40%の税金」を余計に払う事になります。
控除額を引いたあと税率を掛けるのではなく、税率を掛けたあとに控除額を引きます。
税率が変る境目で逆転現象が起こらないよう、こういう仕組みになっています。
例えば「課税される所得金額」が700万円の場合には、求める税額は次のようになります。
700万円×0.23-63万6千円=97万4千円
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm
なお、所得税は年収ではなく課税所得金額に対して掛かりますので(所得控除があるため)、質問文での金額なら実際はもっと多い年収ということになります。