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日本刀を作る刀鍛冶職人さんへの質問:日本刀の波紋について
2023/10/21 02:27
- 日本刀の波紋は鋼と軟鉄の2枚重ねなので波紋が出るわけですが、なぜ軟鉄という柔らかい鉄と硬い鋼を使うのでしょうか?
- 日本刀の刃の部分は硬い鋼、背部は柔らかい軟鉄を挟むことによって、刀身全体の強度と切れ味を向上させるためです。
- 全てを硬い鋼で作ると、刀身全体が硬すぎて刃も傷つきやすくなり、切れ味が落ちる可能性があります。
【日本刀を作る刀鍛冶職人さんに質問です】日本刀の波
2022/09/06 19:07
【日本刀を作る刀鍛冶職人さんに質問です】日本刀の波紋は鋼と軟鉄の2枚重ねなので波紋が出るわけですよね?
そして軟鉄というのは字のごとく柔らかい鉄という意味ですよね?なぜ日本刀は柔らかい鉄と硬い鉄を挟んで刃の部分だけ硬い鋼で作るのですか?
全て硬い鋼で作ったら駄目な理由はなんですか?
質問者が選んだベストアンサー
鉄に限らず『硬い』というのは『脆い』とほぼイコールです。
ガラスや氷をイメージしてもらうと分かりやすいですが、『硬い物』に強い力を加えると砕けたり折れたりします。これが『脆い』という事です。
全体が硬い鉄だと、すぐに折れる刀になってしまいます。
柔らかい鉄だと、強い力にも曲がったり凹んだりするだけで済みます。
しかし全体が柔らかいと、刃先の鋭さが維持できずに、すぐに切れなくなる刀になってしまいます。
このような性質のいいとこ取りをするために、日本刀や一部の包丁は異なる硬さの鉄を使い分けているのです。
ちなみに日本刀や包丁は使い方次第で刃が小さく欠ける、いわゆる刃毀れを起こしますが、あれは刃が硬い(脆い)から発生するのです。
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その他の回答 (5件中 1~5件目)
>>2枚重ねなので波紋
単なる模様
http://sigechannohe.blog.fc2.com/blog-entry-287.html
焼き入れの際 先端は薄く 峰は厚く塗り 硬度差を出すのだが
その時のむらが波紋になる
2種類の炭素鋼を張り合わせた構造は
美濃の兼元が有名であるが
ほぼ一子相伝のため
時代や地方によっても違う
http://ohmura-study.net/008.html
硬い鋼は折れやすく
柔らかい鋼は刃がなまるので ハイブリッドな構造を生み出した
また 日本刀が その機能を 発揮したのは
戦国時代と明治維新(武器として刀はあるが 銃 大砲が主戦であり 時期もそんなに長くはなく 兵器の進化は少ない)
江戸時代以降の進化は 機能よりも美しさや豪華さの進化になっていく
先に書いた刃紋の進化
> 波紋は鋼と軟鉄の2枚重ねなので波紋が出るわけですよね?
ハガネ(鋼)部分にできる刃文は、そういう理由でできるのではないと思います。
単純に鋼と軟鉄の2枚を重ねてくっつけて研いだだけなら、刃からここまではハガネだけ、ここから軟鉄が重なっている部分という堺目・・・ 刀身の刃と棟との間に縦に走る直線の「しのぎ(鎬)」ができるだけだと思います。
それを研いでも、刃文は鋼と軟鉄の堺目(刀身の中央が多い)に刃文ができるだけです。が、刃文はハガネ(鋼:物を切り裂く)部分にもできます。むしろ、そこが美しいのです。
日本刀は最終加熱する前に、流派特有の刃文を作るために表面に泥のようなものを塗るんです。
もちろんタダの泥ではありませんが、その泥のようなものの厚さで、ハガネに伝わる熱が微妙に変わります。それを研ぐのでハガネ(鋼)の部分の先端の刃、物を切り裂く部分にも刃文ができることになります。
一言で要約すると、刃文は鋼と軟鉄の堺目だけにできるんじゃない、ということなんです。
現物を手に取って説明できると、分かると思いますが、拙い文章でどこまで伝わりましたでしょうか。
> 全て硬い鋼で作ったら駄目な理由はなんですか?
ハガネ部分は薄く作りますので、打ちあった時の衝撃で折れやすくなる、と言われています。
>全て硬い鋼で作ったら駄目な理由はなんですか?
硬いだけだと柔軟性が足りずにポキンと折れます。
やわいだけだと簡単に折れ曲がってしまいます。
「硬くてしなやか」という、相反する性能を併せ持つのが日本刀です。
お礼
2022/09/07 07:41
みんなありがとうございました