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SUSの不動態化処理の方法と目的はなんですか?
2023/10/12 13:35
- SUSの不動態化処理とは、金属の組織を安定化させるための処理方法です。
- 不動態化処理の目的は、金属の耐食性や耐摩耗性を向上させることです。
- 不動態化処理は、主にステンレス鋼などの金属に行われ、耐食性や耐摩耗性の向上だけでなく、機械的性質の改善や見た目の美しさも向上させる効果があります。
SUSの不動態化処理?の方法と目的はなんですか?
2000/06/30 11:04
SUSの不動態化処理?の方法と目的はなんですか?
回答 (4件中 1~4件目)
不動態化処理とは金属を酸化させることで電気が流れない状態を作る事を言います。例えば鉄を酸化すると、酸化鉄となり更に酸化させるとFe2O3となりこれ以上酸化を受けない安定した状態となります。従って、耐腐食性が向上するとともに、電鋳加工の場合この上に金属を析出させても接着しないので剥離処理としても使用出来ます。
処理方法としては、酸化性の強い硝酸、クロム酸に浸漬する方法と電解による方法が有ります。
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電鋳メッキでSUS母型に不動態化処理を行うのは、その上にメッキを付けて、メッキ終了後に母型からメッキ皮膜を離型をするために行います。SUSはクロム合金ですので、自然に不動態になっていて処理する必要はないのですが、何回か使っていると剥がせなくなってくることがありますので、念のために行います。クロムは塩化物に弱いので、その関係で処理が必要なのかとも思います。
処理方法はiyceさんと同じですが、重クロム酸カリウム溶液や硫化ナトリウム溶液に浸漬するだけでも良いようです。不動態化処理以外に銀鏡をしたり、有機系皮膜を生成させる方法もあります。有機・・・は市販されていて浸漬するだけでOKです。
回答者iyceさんと同じてす。
ステンレス材の防錆用です、仮防錆処理ですので完全とはいえません。
ステンレス材でも分類が有りますのでオーステナイト系(303,304,316など)を使用すれば処理をしなくて済ます。
ステンレスの不動態化処理は、濃硝酸に室温で、30分程度浸漬して、簡単に出来ます。
また、アルカリ溶液、重クロム酸溶液などの液中で、陽極電解する方法もあります。
要は、酸化膜を構成させるものです。
目的は、化学反応性をなくするために行われるもので、用途には、反応釜の内面処理、ステンレス製無電解めっき槽の析出防止、耐食性の向上用途、原子力部品などに用いられます。
以上です。
横山技術士事務所