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技能の必要性はない?技術者に求められる能力と転職の悩み
2023/10/13 08:30
- 技術者にとって技能の必要性はないのでしょうか?現場実習での経験から疑問を感じています。
- 転職を含めて悩んでいる技術者の方へのアドバイスをまとめました。
- 理想と現実のギャップ、会社の体質などについて考えています。
技術者にとって技能の必要性はないのでしょうか?
2003/07/03 18:52
場違いでしたらごめんなさい。
当方、この春大学院を修了し、高炉メーカーで圧延担当のスタッフとして配属されました。
現場実習では、工場のことはラインの方が作業するので、スタッフは見ているだけで良いと言われ、約2ヶ月間の実習中、作業といえるものは掃除だけでした。
ここで、質問なのですが、スタッフには溶接や旋盤、設備の運転などの技能は必要ないのでしょうか?
見てわかる程度の知識で十分なのでしょうか?
自分ではもっと色々な機械に触れ、”実際どういうものなのか”を理解すべきだと思っておりました。
現在、転職を含めて悩んでいます。皆さんのご意見をお聞かせください。
皆さん、色々な視点からのアドバイス、真にありがとうございます。
こんなに伸びてるとは思ってもいなかったのでびっくりです(感謝感謝)。
皆さんからのアドバイスを元に自分なりに考えてみました。
一つ目は、自分は作業をさせてもらえないという不満から、”見る”ということを馬鹿にしていたのかもしれません。実際は何も見ていなかったような気がします。もし、見ることしか許されないのなら、徹底的に見てやろうというぐらい気持ちを持つべきだと思いました。
二つ目は、転職についてですが、やめない方が良いというご意見と、見切りをつけたほうが良いというご意見がありましたが、やはり前者の方が多かったですね。私自身、もしやめるとしても次の就職先があるわけでもないし、仮に就職できたとしても、そこで満足のいく結果が得られるとは限りません。また、実際問題、日本の多くの企業で院卒の人間を現場で働かせるというのはほとんど聞いたことがありませんし・・・
いずれにしても入社してまだ3ヶ月目で転職するかどうかを悩むにはまだ早かったですね。いつか、本当に見切りをつける日が来るかもしれませんが、現時点では皆さんの激励のおかげでがんばりつつ、楽しんでいけると思います。
一応、今の心境はこのような感じです。
引き続き、アドバイス等ございましたら宜しくお願いします。
皆様
大変多くの応援のお言葉を頂き、真に感謝しております。最後の回答日から約1週間が経ちましたので、本日をもって締め切りとさせて頂きます。
理想と現実のギャップ、イエスマンに徹しなければならないという会社の体質に戸惑うことも多いですが、現実を受け入れていて努力していくしかないと思っています。
なお、お礼ポイントにつきましてお一人ずつにいれたいのですが、何しろ投稿数が多いため申し訳ございませんが割愛させていただきます。ご了承ください。
また、アドバイス等ございましたら、掲示板の方にoniriki宛に書き込んでください。
この度は真にありがとうございました。
回答 (20件中 1~5件目)
やはり、院卒の方は研究開発にまわされることが多いとは思いますが、やはり研究や開発を行うためにも、現場を知ることが必要だと思います。もちろん知識だけで物を作ることも可能ですが、やはり限界があると思います。
そこで提案ですが、もし可能であれば社内の同好会などに参加してはいかがでしょうか?
私はマイレッジマラソンに参加している部活に所属していますが、やはり技術畑の人間としてはかなり楽しく活動させてもらっています。
仕事以外でも自分の能力や知識を発揮できる場所はあると思いますので、そこから活路を見出してはいかがでしょうか?
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この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
oninikiさんは、高炉メーカーの圧延部門の技術スタッフということのようですが、現場の作業を指示する立場の人間が作業の実態を知らなくても良いかという風に解釈しました。
会社の規模や加工内容も違いますが、恐らく似たような位置付けの仕事を私もしてるので、何となくonikikiさんの不安(?)も分かります。
技能と技術を結びつけることが出来ない技術者の意味、価値にも疑問を抱いておられるのだと思います。また、現場の作業者の技能に頼っている部分の実態を知らずに、巨大な圧延プラントの指示をすることに不安を抱いておられるのでないでしょうか?
ラインの技術者に技能は必要ありません。
しかしながら、技能を知る、理解してなければ、技術者としての良い仕事は出来ないと、私の経験では思います。
そして、技能を知るためには、実際に自分でやってみるのが手っ取り早いのも確かです。
(私自身は、色々現試運転等の現場の経験したことがありますが、こういった経験は仕事をする上で確かに宝になっています。)
会社のルールで実作業をやることが出来ないとのことですが、実作業は出来なくても、技能を知ること、理解することは出来なくは無いと思います。
高炉メーカーのような巨大な設備では、ちょっとした不注意が命に関わる重大な事故を起こしたり、重大な品質トラブルを起こしたりということもあるのでしょうから、それに不満を抱いても仕方がありません。
ラインの技術者には、技術、理論的な知見、考察力以外に、見て技能を知り、理解する資質が求められているのだと考えるしかないと思います。
まだ入社して間もないようですが、色々な疑問を見つけて、答えを探っていく経験を積み重ねれば、実作業の経験に劣らない、理想のライン技術者に成れると思います。
頑張ってください。
お礼
2003/07/07 19:46
ご回答ありがとうございます。
実際、今年になって各社で既に多くの労働災害も出てますし、安全上仕方の無いことだと思いました。腕を磨けなくても、目を磨くように努力したいと思います。
知らないより知っている方がいい。のが当然です。設計するなら、どんな材質か、どのように加工するのか、知っている方が良いのにきまっています。
けれど不思議なのが人生!人より知識が多いと・・努力すると・・日本では・・
知人で航空航海士から、パイロットになり、ついでに航空機関士の資格を取得された方がいます。世界でも数人しかいないらしい。彼は努力の人です。定年延長を断り好きな人生を楽しまれています。
もう一人23才でジャンボの副操縦士でジャンボの整備士の資格を持った男がいます。給料は操縦士と整備士の給料を併せて支給だったそうです。でも辞めて今市民プール掃除のアルバイトをしながら学生生活をしています。
勿体ないけれど両人は辞めて清々しているとのこと。
これは男の生き方を貫き通せたからの事。普通の人には出来ません。
技術技能は持つ人の強みです。武器です。鎧です。これは所属する組織に於いても宝です。
でも生まれる前から競争社会の可哀想な男の習性は、前行く男の足を引っ張り、出る杭は打たれ、技術技能は出し惜しみ、良いアイデアは横取りされ、
(この技術の森はそのような方はおられないので、感激しています。)
周りに自分より優れた男が出てくるのが脅威なのです。
また現在の日本は戦後の横並び教育で、優れた人材を育てにくい環境です。
まあまあ、そこそこ、で充分と言うところでは無いでしょうか?
このあたりの事を充分に考えた上で自分の知識・技能・技術・向上の努力をすべきです。
仕事で一番難しいのは人間関係では無いでしょうか?
(私はもうとっくに人間辞めて腹ぺこライオンしています。これ答えになったかな?)今も仕事中!長々とごめんなさい。
お礼
2003/07/07 19:58
人間関係ですか。確かに一番難しい問題かもしれませんね。自分が会社にとって必要な人間になれるようがんばっていこうと思います。
そういえば、確かゴーンさんが自ら希望してタイヤメーカーの現場からスタートしたという話をテレビで見たような...
ご自分で技能が必要だと思ったら、身銭を切って講習を受けられてはいかがでしょう?
私は専門が電子ですが、フォークリフトとボイラーの資格があります。目の前にある荷物が邪魔でフォークリフトもあるのに会社の規則で運転できないことに腹を立てて資格を取りました。寒い冬の深夜残業や休日出勤でボイラーが動かせないことに頭にきて資格を取りました。どちらも会社に申請したらOKになり補助がでました。これはだいぶ昔の話です。
専門関係では会社に内緒で講習を受けていたこともあります。5万円ぐらいの出費でしたが大変役にたちました。今でも仕事に支障が出ない範囲で講習を受けたいと考えています。
転職しないでも方法があるのではないでしょうか?
会社のやり方に疑問を感じたら、あなたが中心になって改革してみてはどうでしょう? 簡単ではありませんがやりがいはあると思います。
私の考えは技能取得も大切なことだけど、もっと大切なことを期待されているとの思いです。以下私の経験談ですが、ちょっと論点のすり替えにもなりそうなので(^^;その点は良くふまえて読んでください。
私は某お亡くなりになった工作機械メーカに勤めていました。(今はUターン転職してます)
その会社は昔はタレット旋盤というドル箱機種をほぼ独占状態に置き、工作機械メーカとしてトップに君臨していました。私が就職したときは大手5社の末席まで落ちていたのですが、その経緯を当時の上司に飲み会話で聞いています。
上司の話では「自分は2回会社が大きく転換すべき時に判断を誤った」との事です。
一つは工作機械のNC化です。
「当時国産NC1号機を当社で開発したにもかかわらず、汎用機での市場参入に大きく出遅れシェアを大幅に落としてしまった」とのことです。
理由は当時のNC機はタレット旋盤に作業能率で大きく劣りかつ非常に高額であった。また熟練工の精度に到底かなわず、あくまで理論上の機械との判断をして生産設計への着手に踏み切れなかったとのことです。
もう一つはLMガイドやボールネジの採用による大量ロット生産への着手です
「熟練工のキサゲや調整にかなうはずもなく、そんな二流品が市場に認知されるはずはない」との判断により、今までの職人技による生産にこだわりすぎたとのことです。とはいっても上司も当時は30代くらいで方針を決定したのはもっと上の人です。
その時おっしゃったのが「本来大きな時代の流れの中の改革時には、自分たち若い世代の者がそのにおいをかぎつけアンテナを立てて、もっと訴えなければいけなかった」「今の技術は時間の差はあれ必ず廃れていく、君たち若い世代は従来の技術に固執せずもっといろんな角度でいろんな視野で情報を集め改革していかなければいけないよ」とのことです。
たぶんonirikiの配属と学歴からみると一番の役割はこのような事を期待されているのだと思います。但し人それぞれやり方は違うと思いますのでonirikiの考えの中にどうしても技能の習得が必須であるとすればここにこだわる事も大切かもしれません。
投げかけの様な言い方かもしれませんが正解ってあるのかな
ちなみに言われた自分はいい年になりましたが到底そういう人にはなれてません(^^;
ただそう言う熱い気持ちって大事なので大切にしてくださいね
お礼
2003/07/07 19:55
上司に、「歳を取ると変化を恐れる。だから若い人間が必要なのだ」と言われたことがあります。既成概念に捕らわれていない今のうちが一番大事なのかもしれませんね。
お礼
2003/07/07 19:50
ご回答ありがとうございます。そしてレス20番目おめでとうございます。
所内に多くの同好会が存在しますので、時間の許す範囲で参加できたらと思います。何しろ運動不足になりがちなもので・・・