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亜鉛メッキ工程におけるワッシャー接着不良
2023/10/13 17:40
- 亜鉛メッキ工程において、ワッシャー製品の3価メッキ処理後に接着不良が発生しています。
- 接着不良は製品同士が重なった状態でのみ起こり、剥がした端面は亜鉛とクロメートが全く付着せず黒く変色しています。
- 防錆油単体には問題が無いため、防錆油が前処理液と反応して不良が生じている可能性があります。
亜鉛メッキ工程におけるワッシャー接着不良
2004/09/17 18:02
ワッシャー製品に3価メッキ処理を施しているのですが、メッキ後、製品同士(2個3個)が
重なった状態での接着不良が発生しています。(発生数 20個/8万個)
接着状態は簡単に剥がれる物人力では剥がれない物まであり、剥がした端面を確認すると、亜鉛、クロメート両方とも全くのっていない状態で、黒く変色していますが、表面状態は良好です。
また、不良発生はメッキの処理箱単位で発生しています。(1箱のみに集中して発生している。)
メッキ前の素材の状態では完全水置換型の防錆油をドブ付けしていますが、毎回 素材状態で全検しても同不良は発生していない為、防錆油単体には要因がない物と思われます。
よって、防錆油がメッキ工程の前処理液(アルカリ、塩酸 等)と反応して接着不良が生じているのか、もしくは前処理液単体で接着不良が生じているのではないかと予想していますが、同様の不良事例を経験された方がいましたら、アドバイス下さい。
尚、発生時期は製品立ち上げ時期(45年前)から極少量発生していましたが、多発し出したのは今年6月9月の間であり、この間 特に変化点はありません。
回答 (2件中 1~2件目)
参考になるか解りませんが、弊社では投入量を抑えて
異物を混入させてメッキします。
メッキ後ローラー選別機でワッシャーのみ選別しています。
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ワッシャーは形状的に重なりやすい部品なんですか?めっき工程は通常、酸、アルカリと交互に処理していきます。工程間の洗浄が不十分であると、よくこういう問題が生じます。
接着面で残留した酸とアルカリが反応して、塩類を作ります。その塩類で製品同士が吸着します。吸着されたままめっきし、めっきが成長することで製品同士がより強固に結合してしまうこともあります。
水洗水の清浄度に変化点はなかったですか?時間あたりの水量がさがったとか、他のくみ出しが多い部品が、同ラインで動き出したとか。
あくまで想像です。
補足
2004/09/18 13:23
御回答ありがとうございました。
製品は平ワッシャーで、厚み 2.5mm、外径 16mm、内径 10mm の物ですので、非常に重なり易い形状です。
御教示頂いたアドバイス以外で、ひとつ懸念事項があるのですが、それはメッキ前の段階で、製品同士が錆びて既にくっ付いていたのではないか、という問題です。
製品同士が重なった(密着した)状態で、防錆を行う為、防錆油未付着が生じ易く、メッキ工程に流動する前の生地確認にて、錆不良(小さな斑点程度)が多々確認されています。
また、発生時期的に梅雨時期であり、メッキメーカーに流動後も処理待ちに1週間程度要する場合もある為、その間に錆が成長し、接着不良を生じた可能性も考えられます。
しかし、くっ付いた製品同士を剥がして重なり部を確認すると、真っ黒ですが、面粗度はそれ程 悪くない様にも感じられます。
この様な事例も発生する事はありますでしょうか?