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真空蒸着による色の変化と虹色現象の原因と対策について
2005/09/30 11:40
- 現在製品の真空蒸着を変えたところ、表面が光の反射で虹色に見える現象が起きました。太陽光ではあまり気にならないが、蛍光灯の下ではより顕著に現れます。この虹色現象の原因はなんなのでしょうか?
- 虹色現象を防ぐ方法についても知りたいです。虹色が見えないようにするためにはどのような対策が考えられるでしょうか?
- 真空蒸着による色の変化について詳しく教えてください。スズの真空蒸着からクロ系の蒸着に変えることで、色彩の変化が起きるのはなぜなのでしょうか?
真空蒸着について
現在製品にスズの真空蒸着をしているのですが、色をシルバー系からクロ系の蒸着に変えたところ、太陽光ではあまり解らないのですが、蛍光灯(白灯)の下で見ると、光の反射で表面に油が付着しているみたいに虹色に見えてしまうのですが原因がわかりません。どうして虹色に見えるのでしょうか?
また、虹色が見えないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
回答 (1件中 1~1件目)
メッキ膜が0.1~0.5ミクロン程度の薄い膜の場合は、
干渉膜の状態になっているからだと思われます。
太陽光よりも蛍光灯の光のほうが、より単一波長に近いこともありますが
メッキ膜に反射する光とメッキ膜を透過して下地に反射する光とが干渉をおこし、
波長の「ずれ」によって虹色のように見える現象です。
白系統のメッキ膜では目立ちにくく、黒系統に近づくにつれ顕著になるかと思われます。
この場合、メッキ膜を干渉が(透過が)起こらなくなるまで厚くするか
透過しにくい性質のメッキ膜(メッキ材質)にするかで解決できるかと思います。
稀にメッキ膜が3.0ミクロン以上でも同じような現象が起きる場合がありますが、
こちらの要因はメッキ膜自体の結晶方向などが原因で干渉が発生していると思われます。
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