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G41・G42についての加工条件と工具の使い分けについて
2023/10/14 15:23
- G41・G42とは、加工の推奨条件であるダウンカットについての質問です。一般的にはダウンカットで加工することが一般的であり、工具の寿命や加工後の仕上がりにも関係しています。
- また、仕上げ前の取りしろについても質問されており、通常は0.1mm程度の取りしろが適切であることが一般的です。
- さらに、荒引き用の工具についても質問があり、安価でおすすめの工具があれば教えてほしいとのことです。
G41・G42
2005/03/08 21:18
メーカーさんのカタログでは、
加工の推奨条件としては、ダウンカットと
されていますが、一般的には、
ダウンカットで加工するんでしょうか?
工具の寿命・加工処理後のきれいさにも
関係してくると思うのですが、
どう使い分ければ良いのでしょうか?
仕上げ前の、取りしろは、普段は、0.1mm程
とっているのですが、これくらいで、
よろしいですか?
ちなみに、荒引き用の工具として、どうような工具を
使用していますか?
値段が、安めで、おすすめの工具があれば、
教えてください。
質問事項が、多いですが、よろしくお願いします。
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。こんばんは。
皆さんと重複する事もありますが、
一般機械部品などの加工をやっいる経験で書きます。
特別な理由の無い限り全てダウンカットで行っております。汎用機はバックラッシュの都合でアップカット。
一般的にダウンカットの方が刃もちが良いとされ、アップカットは側面に擦れ?が生じて磨耗が促進され寿命に影響しているようです。
実際には数物や金型での長時間切削し続けるような事が無く一般的な加工をぼちぼちやる程度ですと寿命の違いはは体感出来ないかもしれません。
ラフィング等で重切削を行うと切削油による煙?の量が違い、発生している熱量が違うと思われ、たしかに磨耗は激しそうです。
しかし仕上げに関しては(エンドミル)は、その擦れの効果でアップカットの方が光沢があり見た目はキレイだと思います(あれ?皆さんと違う??)
まあ、超硬工具においてはそもそも切削速度が速いのでダウンカットでも光りますが・・。
また、アップカットは刃物が食い込む方向に力が働いており、ダウンカットは刃物が逃げる方向に力が働いてりいます。
荒取りをアップカットで行う時に径の半分以上かけるとかなり食い込みますので取り代に注意が必要です。
仕上げにおいては取り代が少なければアップカットでもそれほど食い込みません。
ハイスエンドミル等剛性の無いエンドミルのダウンカットによる逃げで精度が出ない時、アップカットの方が精度が良いです。
私の場合をまとめますと・・・
荒取りは基本的にダウンカット。食い込まないのでギリギリまで攻められ中仕上げを省ける事があり(ってゆーか中止上げはほとんどしていません)刃も長持ちするのが望ましい。
仕上げも同じく寿命の関係で基本的にダウンカット。
ただし逃げを抑えて特別精度を出したい時や光沢が欲しい時たまにアップカット。(ダウンカットでも、切れ味がわるくなければそれほど逃げません)
さらに仕上げで寿命も精度も重視したい場合、ダウンカットした面をアップカットにてゼロカット、もしくはダウンカットで0.02mmとかギリギリに削った後アップカット。
仕上げ代については、私は普通0.2mm前後でやっています。厳密には工具径で変えたほうがいいとは思いますが、ほとんど0.2です。(ケースバイケースで多いときも少ない時もあります)
こんな感じです。
参考に↓
http://www.hzs.co.jp/e-trainer/nc/nc_upcut.htm
ちなみに余談ですが、NCにおいて必ずしもダウンカットが「G41」になる訳では無いので、「G41はダウンカットだ」と覚える事の無いように。
では。
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その他の回答 (5件中 1~5件目)
私の経験からですと、ダウンカットとアップカットの大きな違いは工具の寿命が明らかにダウンカットのほうがよいということです。加工スピードも全然ダウンカットのほうが早く送れると思います。加工処理後のきれいさはダウンカットのほうがきれいに見えますが食い込みぎみになると思います。(荒どりは基本的にダウンカット)
ウチでも仕上げ前の取りしろは0.1mmでします。
このときの加工パスは基本的には走査線加工でします。(取りしろが0.1なのでダウンカットとアップカットの両方を使って加工します。)
荒引き用の工具は三菱のVP15TFのチップがつく工具を使用しております。参考にしてください。
お礼
2005/03/09 21:27
ありがとうございます。
いろいろ質問したのに、丁寧に答えていただいて、
参考になりました。
荒引き用の工具も、さっそく調べてみます。
どーもです。
それそれの特徴
アップカット
1.切り込みはじめにゼロから徐々に増えていき最大になったところで抜けますが
この初期の切り込みが少ない時に”こすれ”が生じ刃物の摩耗が促進されます
それで寿命が短いと言われています。
仕上がりは若干落ちます。
2.古い機械で送りネジのガタ、摺動面のガタなどがある機械また特に長いエンドミルなど
は食い込みを防ぐためにこちらを推奨します。
ダウンカット
1.最初から最後まで切り込んだ状態が続きますので刃物寿命に良いとされています。
2.上記と逆の事が言えます。しっかりした機械で標準長のエンドミルに向いています。
仕上がりも良好です。
バリの発生を押さえるためにどちらかの加工を選ぶ場合があります。
どちらが良いのかはやってみないと分かりません。
> ちなみに、荒引き用の工具として、どうような工具を
> 使用していますか?
> 値段が、安めで、おすすめの工具があれば、
> 教えてください。
ハイスであればOSGのベストカットウエーブ刃形状で振動無く削れます。
スロアウエイであれば京セラのタシテミル、スクイが大きくニック付きサクサク削れます。
お礼
2005/03/09 21:32
ありがとうございます。
アップカット・ダウンカットに分けて、
良点・悪点、丁寧に教えていただいて、
勉強になりました。
荒引きの工具も、普段からOSGさんの
工具を使用しているので、試してみようと思います。
一般的にダウンカットです
面粗度、刃具寿命、共にアップカットよりもよいです
ただし 古い汎用フライスみたいなガタガタの機械なんかはではアップカットでいかないとビビリが生じてしまいます
お礼
2005/03/09 02:14
ありがとうございました。
ダウンカットの方が、寿命が良いんですね。
チビモミなどの面取りなどは、アップカットが、
きれいに見えてしまうんですよねー
貴兄の質問には、材料や加工形状が無いのですが・・一般的な質問ととらえてよろしいのですか?
補足
2005/03/09 02:11
材料は、S45Cが、ほとんどです。
加工は、側面加工など、一般的にと
とらえていただいて結構です。
お礼
2005/03/09 21:24
どうも、はじめまして。
参考図まで、付けていただいて、
大変勉強になりました。
まーばーさんの様に、アップカットの方が、光沢が出て、きれいに見える時が、あります。
いろいろ試してみます。