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鋳造品の再溶解による差異と改善方法について
2023/10/14 20:35
- 材料「SCM415」の丸棒を約1700度で溶解し、鋳造品を作成しています。鋳造品の一部は再度同じ条件で溶解されますが、その際に差異が発生するかどうかについて疑問があります。また、もし差異がある場合は、それを改善・修復する方法は存在するのかも知りたいです。
- 鋳造品の溶解と再溶解によって、初めに使用された材料と再利用された材料との間に差異が生じるかどうかについて教えてください。また、もし差異が生じる場合は、それを改善する方法があるのかも知りたいです。
- 材料「SCM415」の丸棒を約1700度で溶解し、鋳造品を作成していますが、鋳造品を再度同じ条件で溶解する場合、材料の差異や強度の変化が生じるのか疑問です。また、もし差異がある場合は、改善方法や修復方法があるのか知りたいです。
熱を加えて冷ます → 熱を加えて冷ます → 繰り…
2006/10/18 21:06
熱を加えて冷ます → 熱を加えて冷ます → 繰り返しているとどうなりますか?
今回の質問は、材料「SCM415」の丸棒(新材)を、約1700度で溶解し、鋳型に流し込む方法で、鋳造品を作成しています。
鋳造品はそれぞれの工程(目視検査や寸法検査)をし、商品として出荷しています。
その後、商品以外の鋳造品(製品にならないところや湯道部分)は、次の製品に、再度同じ条件で溶解しています。
この時、最初に溶解した(新材)と1ど溶解し再度、溶解する(戻し材)とでは、差(成分的 組織的 強度的といった科学的・物理的に)が発生するのでしょうか? また、発生するとすれば、1ど2ど3どと、数を重ねることによりそれらも向上するのでしょうか?
もし、差が生じるとし、その差を改善又は修復することはできますか?
以上、御回答のほど、宜しくお願い致します。
回答 (2件中 1~2件目)
大気中なら酸化、脱炭、真空溶解ならクロムの蒸発などがあります。
また、脱酸剤としてSiやMnがコンマ数パーセントはいってますが、
こう言う元素も損耗して効果がなくなるでしょう。
あと、非金属介在物・・各種の酸化物や炉壁、型のカケラなど・・も
増えます。比重の軽いものはスラグとして湯面に浮きますが重い成分は
分離できません。
きちんとやるなら戻り材を分析して必要な元素を補うのでしょうが、
簡便には新材と混ぜて「誤差を薄める」のが実用的。
戻り材を半分、乃至は1/3以下になるように。
たいていの鋳物屋さんではこれやってると思います。
焼き入れ性などによほどうるさい注文があるのでなければこれでいいのでは?
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大気中での溶解、凝固を繰り返していると、炭素量が変化してくると思います。
炭素量は溶融温度ほどの温度でなくても、減ってしまいますからね。
そ
の他の成分についても酸化したりして成分量が変化すると思います。
端材の再使用をするには成分調整が必要ではないでしょうか。
成分が減ってしまったら、その分溶かした時に足してやればいいと思います。
クロム、モリブデン、炭素etc
お礼
2006/10/20 13:44
早々のご回答有難うございます。
やはり、成分的に変化が生じるのですね。
再溶解品については、十分な分析調査をするようにします。
ありがとうございました。
ちなみに、組織的に変化はないのでしょうか?
また、どう予測されますか?
お礼
2006/10/20 13:39
早々のご回答ありがとうございます。
繰り返す事により、成分の変化並びに介在物の混入さするという事ですね。
また、それらを、新材に近づけるには、成分の補充と介在物の除去が重要なんですね。
参考になりました。
ちなみに「乃至」とはどういう意味ですか?