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ガス軟窒化後の溶接信頼性とは?最適な評価方法は?
2023/10/14 21:37
- ガス軟窒化(14μm、MHV500程度)を施したS10Cφ6のスタッドピンに、SPH270C(t2.3)のブラケットをプロジェクション溶接した場合、溶接信頼性はどの程度あるのか疑問です。
- 一般的には、窒化した物の溶接信頼性は低いとされていますが、この場合も同様なのでしょうか。
- また、上記の部品の溶接信頼性を評価するためには、どのような方法が最適なのでしょうか。調査しても回答が見つからなかったので、教えていただきたいです。
ガス軟窒化後の溶接信頼性
2006/09/13 11:54
S10Cφ6のスタッドピンにガス軟窒化(14μm、MHV500程度)を施し、その後SPH270C(t2.3)のブラケットにプロジェクション溶接を行ったのですが、一般的に溶接信頼性はあるのでしょうか?(窒化した物の溶接信頼性は低いという認識なのですが)また、溶接信頼性を評価しようと思うのですが、上記部品の場合、どのような方法が最適でしょうか?
色々調べてみたのですが、素人の私には回答が見付かりませんでした。どなたか教えて下さい。宜しく御願い致します。
回答 (2件中 1~2件目)
私は窒化品のプロジェクション溶接については経験や知識を持っていませんので「窒化」の特性から推測できることを書かせて頂きます.
窒化すると表面付近に多くの窒素が固溶して硬くなります.この固溶した窒素は溶接性にほとんど影響を与えないと思います.
ただし,窒化をするとこれ以外に表面にFe-Nの化合物層ができてしまいます.この化合物層は厳密にいえば電気を流さないのでプロジェクション溶接の場合は通電が悪くなり,溶接品質が悪くなる気がします.
タフトとガス軟の違いとしては
タフト:化合物層が分厚いがボソボソしている
ガス軟:化合物層が薄いが緻密
というところがあります.どちらがより電気を通しにくく,溶接品質を悪くするかは微妙です.
トンチンカンな返事かもしれませんが,ご参考ください.
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当方でも同様の案件がありましたので、参考になればいいのですが。
S45Cとガス軟窒化材のスポット溶接を検討していたのですが、テストの
段階ではどうしても信頼性が出ず、泣く泣くタフトライドに変更した
経歴があります。
タフトライド変更後の信頼性評価としては、マクロチェックと
ビッカーズ硬さ測定を行っております。
お礼
2006/09/13 13:05
早々の回答ありがとうございます。
ただ、やはりタフトライドに変更するのには色々と問題がありますので
ガス軟窒化の物で信頼性評価を実施したいと思っております。
お礼
2006/09/14 08:39
分かり易い回答ありがとうございます。
大変、参考になりました。
もし、窒化に関する文献やhpをご存知でしたらお教え願えないでしょうか?
宜しく御願い致します。