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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:成型機の作動油汚染)

成型機の作動油汚染

2023/10/14 22:24

このQ&Aのポイント
  • イタリア製成型機の作動油が不可解な汚染に悩んでいます。
  • サクションフィルタやポンプ後のインラインフィルタに詰まり物質が発生し、ポンプの損傷や交換が頻繁に起こります。
  • 原因がつかめず、同じメーカーの別の成型機では同様の問題は発生していません。作動油の取り扱いやフィルタの設定に問題があるのか検討しています。
※ 以下は、質問の原文です

成型機の作動油汚染

2006/08/26 12:34

イタリア製成型機(4000トン)の作動油の不可解な汚染で非常に困っています。
何度も油交換をしても、すぐにサクションフィルタおよびポンプ後のインラインフィルタに「黒いタール状の物質」と「緑色の樹脂繊維状の物質」がびっしりと詰まり、それ(フィルタ詰まりによるキャビテーション発生)が原因と思われるポンプ損傷、交換が頻繁に起こる次第です。
作動油タンクを清掃、点検してもタンク中に上述の汚染物質は見当たらずフィルタ部のみで検出されます。
成型メーカーより技術者を2回派遣してもらい精査するも原因がつかめず、また弊社保有の別の同メーカー製成型機(1300トン)では、同様の問題は発生しておりません。
作動油はCastrol hyspin AWS46を使用。メンブランフィルタ検査では、上述の物質は全く検出できません(視覚的に)。
フィルタは、サクションが10マイクロン。ポンプ後のインラインフィルタが1マイクロンです(メーカー指定品使用)。
また、黒いタール状の物質は、いわゆるスラッジと違い比較的サラサラしており、色は真っ黒です。

皆様のアドバイス、お待ちしております。
よろしくお願いいたします。

回答 (3件中 1~3件目)

2006/08/29 21:48
回答No.3

他の方々のご意見中にもありますように、フィルタに捕捉されている物質の発生源を調査することで、
解決につながるのではないかと考えます。
いずれにしましても、現在の情報からでは推測でしかありませんので、再度、稼動条件などの情報を整理
され、分析・診断をされるとよろしいのではないかと考えます。
・成型機の稼動年数、稼動時からの作動油交換周期、油補給の有無と補給量、いつ頃からフィルタの閉塞が
 起こったのか、油タンク容量(配管内に存在する油量も考慮されて下さい)、稼動時、停止時の油温、
 タンク戻りラインのフィルタ設置有無(設置済の場合は閉塞の状況)、成型機周辺の雰囲気(ばいじん、
 成型材料の粉じん、温度など)、浄油機などの設置有無、など。

以下、長文になりますが、現時点で推測される事象を記します。

「黒いタール状の物質(比較的さらさらしており、色は真っ黒)」については、
・作動油そのものの劣化
・外部より混入した異物
・その他、機械内部で使用されている物質の変質分、などが考えられます。
作動油については、作動油メーカーにヒアリングすることで、添加剤の系統は判明するかと考えます。
castrolが教えてくれない、ということはないでしょうけど、その場合はカタログに明記してあると思い
ますので、取り寄せてみては如何でしょうか?
作動油添加剤の系統は、亜鉛系とリン系の2種類に大別されます。
今回の黒い物質に関して、亜鉛やリン系の物質が確認された場合、劣化物の可能性が高くなります。
また、成型機のように大きな荷重が掛かる場合、作動油に掛かる負荷も大きくなり、劣化速度が速くなる
可能性があります(1300トン成型機と比較すると、作動油に掛かる負荷度合いが段違いになって
いるのではないかと推測致します)。
そのため、ポンプやアクチュエータまわりの作動油が短期間で劣化してしまうこともあります。
配管長も長くなる傾向があり、サクションからアクチュエータあたりまでの配管内にある作動油が、
タンクに戻り難くなっている可能性もあります。
バイパス回路などが組込まれていれば、定期的に強制循環させることもできるとは思いますが・・・
作動油の定期分析を実施されているのであれば、全酸価や汚染度などの測定推移をもう一度確認されては
如何でしょうか?
ちなみに、亜鉛系の添加剤を使用している場合、全酸価が新油時から高め(0.7~1.0程度)に
なっている場合が多いです。
また、スラッジに臭気はありませんか?
添加剤劣化物の場合、特有の臭気が発生していることが多いのですが、どうでしょうか?
色が黒いとのことですので、微粒子状の黒色酸化粒子の可能性も否定できませんが・・・・

「緑色の樹脂繊維状の物質:PE?」に関しては、成型機メーカーの言うことを信用すると、
・成型機納入後に交換、または取り付けたもの(ホースやシール、パッキンなど含む)
・周辺雰囲気の影響、外部異物の混入、などが考えられます。
繊維状物質は、サクション、インラインの両方で捕捉されているのでしょうか?
サクション側でも捕捉されているのであれば、タンク底部などに沈降していてもおかしくはないのでは
ないか、とも推測されるのですが・・・・
樹脂状繊維の同定はFT-IRやGPCなどで定性されたのでしょうか?  
周辺で使用されている可能性のある樹脂を全てピックアップして、同じ方法で比較同定調査を実施され
ては如何でしょうか?
成型機周辺にたい積しているほこり(ごみ)や、タンクのエアブリーザ用に使用されている材質なども
調査してみてもよいかもしれません。
また、金属分析(元素分析)による定性は、黒いタール状の物質に関しても実施されると
よろしいかもしれません。
これら物質の同定に関しては、機械メーカーや作動油メーカーに依頼されるのも手ですが、
潤滑材の診断や分析を専門に実施している会社にヒアリングしてみては如何でしょうか?
トラブルシュートに分類される調査の場合、第三者的な機関に依頼したほうが、正直な結果が出てくる
のではないか、と個人的には考えております。
下記にいくつか貼り付けておきましたので、参考にされて下さい。
ご依頼の際は、分析・診断結果に対する処方箋をくわしく出してくれるよう、依頼前に十分ヒアリングを
されるとよろしいかと。 その辺りで実力差が出てきますので。
長々とすみませんでした。 参考になればよろしいのですが。

お礼

2006/09/14 14:41

ご丁寧な回答、誠に有難う御座います。
実は、工場は日本ではなく、東南アジアにあり、分析機関もキチンとしたものがなく苦労しております。。FT-IRが出来る機関も殆どない始末です。
一応、繊維状の物質はFT-IRにてPEという結果を得ているのですが、黒いタール状の物質につきましては、ある程度の見当が付かないと正確な分析結果が出ないと言われおります。
この成型機には、サクションフィルタに10マイクロン、ポンプのあとのインラインフィルタに1マイクロンが使用されていますが、ある文献によると、流量の大きい油圧系統内に精度の高いフィルタを使用することでフィルタとオイルとの摩擦による静電気が蓄積し、火花放電する事があるようです。
この放電により微量のオイルが炭化したものが「黒いタール状の物質」ではないかと疑い分析を依頼しているところです。
いずれにせよ、頂いたアドバイスのように、日本の検査機関を使ってでも、あらゆる可能性を否定せず一つ一つ潰していく作業を徹底したいと思います。

重ねて申し上げますが、ご丁寧なアドバイス、誠に有難う御座います。

質問者

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解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。

質問する
2006/08/27 18:59
回答No.2

 原因は結果(「黒いタール状の物質」と「緑色の樹脂繊維状の物質」)の
中にあります。
構造や部品材質の異なる他機と比較してもあまり意味は無いと思います。
結果の中にある原因物質を調べずに、やみくもに処方を変えてみたり、結果
を除去しようとしても徒労に終わるだけです。
成分分析を依頼し、作動油成分と比較して異物の混入或いは変質等がないか
を調べることが最優先課題でしょう。

 もしも異物混入であれば、作動油の経路を構成する部品(材質)から原因が
掴めるはずです。更に、似たような情報があるかも知れませんので、作動油
メーカーへ確認してみるのも一つの手がかりになるかも知れません。

お礼

2006/08/28 13:27

早速のアドバイス、有難うございます。
「原因は結果の中にある」、留意いたします。

質問者
2006/08/27 15:30
回答No.1

成形機素人ですが、「黒いタール状の物質」「緑色の樹脂繊維状の物質」
っと、出力結果があるので、その物質を分析すれば出所が分かるのでない
でしょうか。
その分析結果を基に、原因追求すれば対策も打てると思います。
一つの方法として参考に。

その「メーカの作動油系統中にPEを使用している部分は無いという回答」が
気にはなります。
果たしてメーカはどこまでの範囲を「無い」と回答しているのかがです。
外部よりは内部の方が可能性が強いと思うので、ホースの内部材質等、
まだ把握・確認していない部分がないのでしょうか?

PEでしたら場合によってはホースにも使用する材質ですし。

お礼

2006/08/28 13:10

早速のアドバイス、有難うございます。
実は、樹脂繊維状の物質はPEという分析結果を得ているのですが、成型機メーカーから作動油系統中にPEを使用している部分は無いという回答があり、外部からの混入も考慮に入れざるを得ない状況です。
そこで、同様の経験をお持ちの方がおられればと質問を投稿させていただいたのですが、ご指摘により原因と結果の絶対的な相関関係を再認識しました。
再度、一つづつ洗い出していきます。
有難うございました。

質問者

お礼をおくりました

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