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クロメート処理ボルトとアルミ部品の接触による電解腐食について
2023/10/14 22:25
- クロメート処理ボルトとアルミ部品の接触による電解腐食について調査しています。
- 熱によってクロメート被膜が破れ、亜鉛がアルミニウムと電解腐食を起こす可能性が考えられます。
- 初めての分析者であるため、経験が浅く自信がありません。アドバイスをお願いします。
クロメート処理ボルトとアルミ部品の接触による電解…
2006/08/24 10:18
クロメート処理ボルトとアルミ部品の接触による電解腐食について
クロメート被膜付きの亜鉛めっきボルト(ボルトは普通の鉄)を、アルミニウムで出来たものに締め付けて、100℃以上の耐久試験を行うと、締め付けたうちの何本かのボルトが軸部からネジ部にかけて黒色化する(頭部は変化無し)、という事が10数年前からポツポツ起っているそうです。
EPMAの定性分析は不純物の混入は見られません。
SEMで観察したところ、クロメート被膜の結晶水が熱によって飛んだのでしょうか?少々の剥れが見られました。
依頼者の話によると、嵌合物のアルミニウムのほうに錆は見られないとの事です。
これは3価、6価クロメートのどちらにも起っているようで、私は熱でクロメート被膜が破れ、そこから亜鉛がアルミニウムと電解腐食を起し、アルミニウムの方は安定した酸化被膜を形成したせいで、腐食は目に見えない。亜鉛の方だけ腐食により黒色化した。というのを原因と考えたのですが。。。
今回、初めての分析者として入社したのですが、まだまだ経験も浅いし、クロメートの特性もあまり分からないので自信がありません。
書ける範囲で詳しく説明したつもりですが、足りなかったらすみません。
どなたか分かる方いらっしゃったらアドバイスお願いします。
回答 (1件中 1~1件目)
電解腐食の可能性は高いですね。
アルミの表面は何か処理されているのですか?
6価のクロメートは熱に弱いです。
100℃で加熱すると、耐食性は著しく劣化します。
クロメートのクラックが熱により拡大し剥がれたと思います。
剥がれた部分は、直ぐに腐食し、黒点になります。
3価は100℃程度では耐食性に影響ないはずなんですが?
ネジの材料も調査したほうが良いと思います。
特にネジ山部、転造加工が悪ければ、そこに処理液が入り込み経時で悪さする可能性も多々あります。
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お礼
2006/08/24 12:27
解答ありがとうございました。
やはり電解腐食の可能性が高いのですね。安心しました。
補足ですがアルミニウムのほうには何も処理されていません。
3価のほうは、不可解なことに、80℃600時間の耐久試験で黒色化が見られたそうです。(でもSEM写真ではクロメートがちょこちょこ剥れていました)
ネジの材料や製造元の方も調べてみます。