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2008/12/18 19:30
金属加工に使用する工具を製作するため、SKH-51を使用しているのですが、現在の硬度(HRC61)よりも低いHRC51まで持っていきたいのですが焼入れによる加工は可能でしょうか?
回答をお待ちしております。
参考URLに焼入焼戻し曲線があります。
焼戻し温度を制御すればHRC51以下まで戻すことはできると思いますが。
焼戻し温度に対する硬さのカーブの勾配が極めて急なので,狙ったとおりの
硬さにコントロールすることはとても難しいと想像します。
HRC51が必要な理由は何でしょうか?理由次第では。SKH51を選ぶ
必然性がないかもしれません。HRC51が必要であれば,HRC51に
コントロールしやすい材質があると思います。
若干の補足情報です
http://www.marushinss.co.jp/enterprise/enter-01b.html
http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/web/pdf/4303.pdf
実験としてHRC51が必要なのであれば,同条件で完成した工具(HRC61)
を複数水準の温度条件で焼戻して評価すれば,HRC51丁度のポイントの
データが取得できなくても内挿か外挿すれば所要のデータが求められること
と思います。
ご回答ありがとうございます。焼入れ焼き戻し曲線の図は大変参考になりました。
現在SKH-51の工具で実験を行っており、先日実験中にこの工具が破損してしまいました。そのときのHRCは61だったので、硬度を下げて実験を行うためHRC51の条件が必要となりました。そのため材質もSKH-51を使用しなければならなかったのです。
2008/12/18 20:08
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古いやり方でアンダーハードニングという手法があります。
焼きいれ温度を低めにするだけです。靭性向上のために行われました。
焼きいれ温度低め→合金の固溶量が減る→硬さが落ちる、という理屈です。
焼き戻しは普通に2次硬化のピークを狙います。
実行したことはないのであいにくデータは持ってません。が、下記サイト
の記述を見ると、硬さを落としてもあまり効果はなさそうです。
>SKD11の場合もそうなのですが、しかし、シャルピー衝撃値と硬さの関係などを示したデータを見られた人は分かると思うのですが、耐磨耗用鋼の場合は、硬さを振らせても大きくシャルピー値が変わりません。
ご回答ありがとうございます。
アンダーハードニングという手法を始めて知りました。やはりHRC51で靭性を向上させるなら、他の低炭素鋼を使用したほうがよいのですね。
ただ今のところはSKH-51を使わなければならないので、この方法を実践する価値はありそうです。
2008/12/19 12:17
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