汎用フライスでできる仕事の現状と新規開拓の難しさ

もし独立をお考えなら
ご自分の「技術と営業力」を客観的に見直して下さい。
そして、自信が持てなかったら どこかの会社に入社した方が良いと思います。

確かに単品の仕事での外注先が少なくなりました。
特に安心して出せる外注先が。

では、なぜ少なくなったのか。
最近納期が短くなり、仕事が一度に集中してしまう傾向にあります
仕方なく仕事は他社に振り向けられます。
その為に全く仕事の無い日もあったりします。

営業力があれば上手く仕事の量と納期を話し合いながらやれますが
それ以外なら、余程 技術があるか安くなければ仕事は安定しません。

仕事柄 何人もの独立の応援をさせて頂きましたが、
独立当初の思いとは違う方向性になられる会社が多いのです。

特に職人さんは営業が下手の人が多く、頑張っている間に良い得意先と
出会うことが出来るがが運命の分かれ目です。

厳しい意見で申し訳ございません。

独立当初は「自分の技術を最大限活かせる仕事」をやりたいと考えると思います。
技術のある人は特にその傾向が強く出ます。

でも現実は・・・・

なかなか思うように行かず、兎に角仕事をして稼がねば食っていけない。
段々、稼げる仕事を追う様になる。

生きる事が先決ですので、相手がある以上自分の思いを胸に収めて
家族の為に仕事をする。・・・・

たまに自分の好きな仕事が来ると損得抜きで仕事をしてしまう。

こんな感じでしょうか。

社内の発注担当者が ”最近ＭＣでしか加工出来ない業者ばかりで、少量仕事を出せる所が減った”と言っていました。

又、知り合いの単品仕事専門のフライス職人さんは、７０才過ぎても現役で仕事をしています。（辞めさせてもらえない、とも言ってたけど）

腕さえ有れば十分食って行けると思いますよ、身近な職人さんの技を盗んで下さい、一般的に職人さんは教えるのが苦手のようですから。

どんな分野でもそれなりに仕事はありますよ。ちなみに当社の隣は汎用フライスだけで忙しく仕事してます。単品の光学用治具や生産治具を作っているようです。近所には老夫婦でボール盤だけで商売してるところもあります。
何千万も設備しなくても仕事はあります。
かえって今時引っ張りだこのようですよ、

単品になるでしょうけど、技術と納期厳守で、仕事はたくさんありますよ。
職人さんの数も減ってますし。

ただ、汎用フライスしかできないとなると、仕事の幅が狭くなってしまうので、旋盤やワイヤーカット、研磨などが出来る仲間もしくは社内で出来るような体制があれば、新規開拓も難しくないと思います。

弊社も、単品専門部署では、汎用フライス職人5人、普通旋盤職人5人、他に各種研削盤、ワイヤーカット等々を使用し、おかげさまで常に忙しい部署です。