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スイッチの電流容量とアークのダメージについて
2009/12/25 10:41
- スイッチを切った瞬間に生じるアークは、電位差と電流の積で表される最大熱量を持ち、接点にダメージを与えます。
- このダメージに耐えられる最大規格は、VA値で表され、電圧と電流の積で計算されます。
- 例えば、DC12V、150mAの回路では、12×0.15=1.8VAのスイッチが使用できないと判断されることがあります。
スイッチの電流容量の捉え方
スイッチを切った瞬間にアークが生じ、その時の電位差と電流の積がアークの最大熱量となり接点にダメージを与えるのだと思います。
このダメージに耐えられる最大規格としてVAが定められていると考えて良いのでしょうか?
良い場合、DC12V、150mAの回路上では、12×0.15=1.8VAとなり、参考URLのスイッチは使用不可という判断になるのでしょうか?
【 日開の押しボタンスイッチ(UB-25KKG4N)で、金メッキ・2極・モーメンタリ 】
押しボタンスイッチの仕様
http://photos.yahoo.co.jp/ph/masa5346/vwp?.dir=/1a8d&.dnm=b945.jpg&.src=ph&.view=t&.hires=t
質問者が選んだベストアンサー
開閉容量は、V-Iグラフで考えたとき、?電圧で制限される領域
?VA積で制限される領域 ?電流で制限される領域に分けることが
できます。
?電流14.3mA以下の場合は、電圧28Vが上限
?電流14.3mA~100mAの場合は、VA積0.4VAが上限
?電圧4V以下の場合は、電流100mAが上限 と考えてください。
では、150mA流したらどうなるかですが、銀接点の定格を参照すると
熱的な通電容量には余裕があるようですから、電流遮断ができないという
ことはないと想像します。ただし、開閉時のエネルギーが定格よりも大き
いので、金メッキの消耗が速く、ドライサーキット用の接点としての
性能(微少電圧、電流での接触確実性)を維持できなくなるものと思います。
通電電流がおよそ150mA程度であって、状況によって大きく低下する
ことがないのなら、銀接点を採用すれば宜しいかとも思います。
「なぜ」には答える以前に、まずはグラフをみてください。
http://mcnc.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20091225173222.jpg
補足
2009/12/25 17:18
詳しい説明、有り難うございます。
とてもわかり易くほとんど納得出来たのですが、一つ教えて下さい。
>V-Iグラフで考えたとき、・・・領域に分けることができます。
とは、電圧と電流が比例するあの基本的なグラフのことでしょうか?
あとなぜ3つの領域に分けることが出来るのでしょうか?
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
毎度JOです。
参照URLのスイッチで金メッキの場合、28Vか100mAのどちらも超えない範囲で使用できます
したがって150mAでは使用不可です
仮にVAの積でも良いなら、0.01V 100Aでも良い事になりますが、その様なスイッチは有りません
補足
2009/12/25 13:34
有り難うございます。
では、「0.4VA.MAX」とはどういう意味なのでしょうか・・・?
お礼
2009/12/28 11:27
有り難うございます。
お礼遅くなり、すみません。
グラフを見れば、一目瞭然ですね。
通常このようなスイッチ選定時には、グラフに置き換えて考えるのが普通なんのですね。
勉強になりました。