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鋳物(FC)加工時の切削水について
2023/10/17 12:17
- 鋳物(FC)の加工時における切削水の問題点とは?
- 水溶性切削水の利用は検討すべきか?
- マシニングでドライ加工をする際の問題点と対策は?
鋳物(FC)加工時の切削水について
2009/09/08 12:54
マシニング勉強中のものです。
この度、マシニングセンターで鋳物(FC)の加工をすることになりました。
小生、勉強不足のため初歩的な質問で恐縮ですがアドバイスをいただければと思います。
水溶性切削水をかけて鋳物加工した際の問題点をご教授いただきたいです。
機会のメンテナンスや工場内の汚れを考えれば、水溶性切削水をかけたほうがいいのではないかと考えております。
しかし今、汎用機で加工している際は油が染み込んでしまうし変形してしまうと言われているためドライ加工をしております。
マシニングでドライ加工すれば、たちまち汚れやその他の問題が起きるのではと心配です。集塵装置を付けてみてはとの話もありましたが・・・。
一からのことで、構いませんのでよろしくお願いいたします。
回答 (3件中 1~3件目)
当方鋳造会社の機械加工部門に所属しています。
私の個人的イメージで簡単に書きます
ドライ加工
長所:?切削油のコストがかからない
?切削油タンクのヘドロ清掃が不要
?切削油を給油する手間及びタンクよりのオーバーフローがない
短所:?粉塵の飛散が多い ※場合によっては集塵機必要
?摺動面への砂のかみこみがウェットに比べ多い ※痛みが早い
ウェット加工
長所:?粉塵がドライに比べて飛散しない
?切粉の温度がドライにくらべ低い
短所:?切削油のコストがかかる、切削油が腐敗したら
?場合によってはミストコレクタが必要
?クーラント漏れの可能性がある
以前NC旋盤をドライ加工をしていたところ、切粉の熱で主軸周りの温度が上昇し、寸法が狂ってくる現象も起きました。これにはほんとの驚きました。
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回答(1)さんのおっしゃられるとおりで、
・機械の種類(立形/横形)
・機械のカバー状態(全体カバー有無)
・切屑処理装置の有無(機内コンベア,機外コンベア)
などに大きく左右されます。
鋳物用の機外コンベアではない場合、クーラントタンクの中に徐々に
ヘドロ状となって堆積する恐れがあります。
フライスやエンドミル加工では、ドライ加工の方が刃持ちが良いケース
が多いです。
加工点を避けて、切屑が堆積しそうな場所に向けてクーラントを吐出さ
せることも一案です。
絶対的にどちらが良いとは言えないでしょう.
鋳鉄はドライでもウェットでもいけますが、
鋳物のキリコは細かいので、
全面カバーの機械でなかったら、
粉塵を人が吸い込む事にもなると思いますし、
高速で加工すると、火花に近いものが飛び散ります.
一方、ウェットですと、機械の構造によっては
隙間に入り込んだキリコが摺動面を削り、
機械の寿命を縮めます.
隙間という隙間にキリコの泥が溜まりますので、
メンテナンスも意外と大変です.
切削液が腐ろうものなら、ヘドロ化して目も当てられなくなります.
私の勤め先では、今は鋳鉄材は99.9%無くなりましたが、
当時もドライでの加工がまず無かったので
ドライでどれくらい汚れるかなどはちょっと判りません.