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DLCコーティングとは?
2023/10/17 13:29
- DLCコーティングとは、Diamond-Like Carbon(ダイヤモンドライクカーボン)の略で、非常に硬く滑らかな膜を形成するコーティング技術です。
- DLCコーティングは、粉末ハイスのTinコーティングのドリルに施されることがあります。
- しかし、Tinコーティングの上からDLCコーティングをかける場合、コーティングが取れやすくなることがあります。
DLCコーティングついて
2009/07/28 20:15
こんばんは、DLCコーティングについて教えてください。
粉末ハイスのTinコーティングのドリルにDLCコーティングをかけて、銅や銅合金の穴あけをしましたが、100箇所くらいでコーティングが取れてしまいました。既製品の超硬のDLCコーティングのドリルでは銅に穴あけしてもほとんど消耗しないし、コーティングも取れることはないのですが、Tinコーティングの上からDLCコーティングをかけると取れやすいのですか?
回答 (2件中 1~2件目)
DLCもいろいろありますが、問題なのはDLCを溶着させるときにかなりな高温になることです。そのため素材が温度差によって収縮することで、表面が動き、それが表面についたDLC膜を剥離しやすい要因になっています。DLCの密着度の改善はこれにかかっています。近年、東工大などで、ミクロな格子状に溶着させる技術ができたようですが、これもその対策の一つです。
さて問題の件ですが、粉末ハイスと超硬の違いが大きいです。超硬は温度による収縮が少ないのでDLCに適しているといわれています。しかしハイスは収縮が大きいので、DLC加工後の自然冷却時に半分以上剥離してしまっています。
したがって、切削加工で使用したからではなく、DLCを付けた時点から剥離が始まっていると考えたほうが事実に近いでしょう。
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DLCコーティングは付着強度が弱く薄膜が一般的です。
(厚膜にすると剥がれやすい)
超硬のエンドミルやドリルはピカピカに研磨してから
コーティングしているみたいです。
従って、TiNコーティングの上から施すのは止めたほうが
良いと判断します。
お礼
2009/07/29 20:09
ありがとうございます。
TiNコーティングの表面はざらついているから、DLCコーティングの皮膜が厚くなってしまうということですか?
お礼
2009/07/29 20:14
ありがとうございます。
ハイスの場合、ノンコート、TiNコートにかかわらずDLCコーティングを施した時点で半分剥離しているので、切削加工によってさらに剥離しやすくなってしまうということですか?
コーティングを依頼している会社では、TiNコーティングの上からはDLCがかけられるということでしたので、コーティングをしてみたのですが、かけられても剥離しやすいということですね。