SNC、SNCMの切削性とは？

それと、この森のNo.29929を確認してみて下さい。

基本的には、同じです。
但し、S45CとS45C丸Ｈ（焼き入れ焼き戻し材）、S45C高周波焼き入れ材
では、硬度が異なり切削条件も異なります。
それと、同じで、SNCやSNCMは、調質内容と番号（ナンバー）でも多少
異なります。S45CがS55CやS35Cに変わる事と同じです。
それらは、以下のURLで硬度の確認をして対処下さい。
http://www.coguchi.com/search-date/tokusyu1.html
http://www.forming.co.jp/database/index.html
↑は、機械構造用炭素鋼鋼材やニッケルクロム鋼鋼材、ニッケルクロム
モリブデン鋼鋼材の [材料特性] をクリックすると調質内容が確認できます。
後は、硬度換算表で、引張強さに換算して（この辺りでは、硬度と引張強さ
は比例関係にあるので）確認下さい。以下がURLです。
http://www.khkgears.co.jp/gear_technology/gear_reference/img/KHK_title_text_486.gif

SNC、SNCMの切削性については、S45Cと同じくP種超硬で問題ないと思いますよ。
ただ、焼きが入っているかどうかでも切削性が変わってくると思われます。実際に工具の材質であったり条件については、それぞれの工具メーカーに相談されてはいかがでしょうか。

被削性は多少は悪くなりますよね.
ニッケルやクロムは粘りますから.
でも、添加成分を合計しても重量比数%程度ですから、
ステンレスに比べればはるかに炭素鋼に近いでしょう.

工具の材質がどうこうというよりもむしろ形状ですかね.
炭素鋼なら切り屑を無理矢理変形させても切り屑が折れますが、
粘さが増す分、例えばSCMなんかでも
切り屑に無理を掛けると工具の方が壊れる事があります.

だからと言って、この手の合金鋼は
加工賃は炭素鋼とそんなに変わらないので、
被削材としては、ちょいと性格が悪いでしょうかね.

別段、どうなりもしないと思います.
普段、S45Cをどんな工具でどの様に削ってらっしゃるか判りませんが、
それ次第では、同じに削ったからと言って、
即座にどうこうなるものではないでしょう.

ただ、幾らか熱は持ち易いんじゃないかな.
あまり切削熱を出してしまうと、
切り屑が粘硬くなって、どうにも処理し難くなると思います.
(切り屑に焼きが入ってしまう様なものです.)
ですから、粗挽きなどは、切削速度(周速)を
若干低めに取る様に考えてもよろしいかとは思いますが、
だからと言って、半分以下にする様な必要はないでしょうね.