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ニッケルめっき不良の原因と酸化膜生成の有無
2023/10/17 21:31
- ニッケルめっき不良(黒色箇所の発生)の原因として、酸化ニッケルの生成やニッケル表面の酸化膜の密着性の悪さなどが考えられます。
- 銅合金に無電解ニッケルとパラジウムめっきを施工した後、研磨をして断面を見ると、無電解ニッケルとパラジウムの間に黒い層が見つかり、原因が切り分けられません。
- ニッケルめっき後の空気中で数分放置すると、酸化膜(酸化ニッケルなど)の生成がよく見られます。
ニッケルめっき不良
2009/01/29 00:05
銅合金に、下地を無電解ニッケル、表面にパラジウムめっき(パラジウムストライク)を施工しています。研磨をして断面を見てみると、無電解ニッケルとパラジウムの間に黒い層が見つかり、発生原因がわかりません。
黒色で考えられるのが、
・酸化ニッケル(Ni2O3:黒色)ができた
・ニッケル表面に何かしらの酸化膜が発生し、密着性が悪い層ができて研磨で剥がれた
・パラジウムがニッケルに悪さをした
・他
など、原因が切り分けられません。
このような、ニッケルめっき不良(黒色箇所の発生)が起こる要因はなにが考えられますか?
また、ニッケルめっき後、空気中に数分おいておくと、酸化膜(酸化ニッケルなど)が生成されることはよくありますか?教えてください。
回答 (3件中 1~3件目)
簡単にレジスト膜と書いてしまいました。すみません。
単純に酸化膜とか不導体膜の事です。
Pdめっき液も様々だと思いますが、パラジウム塩とフリーな酸性塩が含まれているので
原料に通電がされていないと活性されて行きます。
その際に出来る皮膜は不導体膜ではなく酸化膜です。それはこれ以上侵されまいとニッケルに
出来るものです。
不導体はニッケルを乗せた状態で陽極電解すれば張る事が出来ます。
金属をレジストする膜には様々な種類、特性、対処法がありますので本で調べたり、経験するしか無いです。
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この質問は要するに密着が悪いとか、パラジウムめっき上からなんらかのシミが透過して見えるということでしょうか?
ニッケルの皮膜が黒くなる現象は、私が経験する中ではシアン系の前処理液に付けたりだとか、硝酸等、ニッケル用ストリッパーに浸漬した際などに確認できます。
パラジウムめっき液というと酸性の強めの液だと思います。MSDS、説明書で確認してください。そうなると単純にパラジウムのフリー酸によってアタックされて、ニッケルがレジスト膜を張っているのでは?と想像できます。
これは1つの考えに過ぎませんが、これだとすれば対策として
?メッキ液に原料を投入する前に、電流を流して投入してみてはどうでしょうか。
?ニッケル皮膜にレジストを張らないようにするには、空気中、水中に長く放置しない、ニッケルが乗った状態で陽極電解をかけない。
空気中に数分間置いてるだけでも、酸化膜はできますが通常黒くなるほどの膜はできません。
光学顕微鏡で黒い筋が見えるならば、コントラストの関係でそう見えているだけの可能性もあります。
お礼
2009/01/30 22:49
ありがとうございます。
酸化膜の可能性は小さい、ということと理解いたしました。
お礼
2009/01/30 22:55
ありがとうございます。
確かに、ニッケルめっき後、シアン洗浄を実施しているとメーカのコメントがありましたので、「シアン系の前処理液につけた可能性」はありそうと思われます。
ところで、申し訳ございませんが、「レジスト膜」の意味を教えてください。
例えば、ニッケルがレジスト膜を張っているとは、Pd液中の酸によって、ニッケルが不動態を作ってしまったと言うことでしょうか?