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2010/02/16 21:43
鋳鉄FCD600で製作していた部品を鋳鋼SC450で作ることになりました。この時、FCD600で疲労強度計算をして設計したものを、そのままの寸法でSC450に置き換えて大丈夫なのでしょうか。疲労限度は引張強さに比例するらしいので、数字で考えればFCD600の方が疲労許容応力が高いことになると思うのですが、上司の話では鋳鋼の方が伸びが大きいので、粘りがあるから疲労強度は大丈夫だと言われました。
しかし、JISなどの伸びは「破断した際の伸び率」を表していると思うので、降伏点以下の応力で起こる疲労に関しては、参考に出来ないと思うのです。しかも、縦弾性係数を調べると、鋳鋼の方が高いので、降伏点以下では鋳鋼の方が伸びないはずです。
伸びが少なく、引張強さが低いのでは、鋳鋼の方が疲労限度が低いと思うのですが、どうなのでしょうか。
また、鋳鉄や鋳鋼の疲労限度が載っている資料がありましたら教えて下さい。よろしくお願いします。
物質材料研究機構(NIMS)に登録すれば豊富な疲労データが閲覧できます。
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鋳鉄や鋳鋼の疲労限度が載っている資料は、有料ですが以下のURLで確認下さい。
その他の内容は、他の回答者さんと略同じです。
常識として上司の方が正しいかと。
>疲労限度は引張強さに比例する
とは限らない。同一材料で熱処理に無理がない範囲だけに限られる。
>伸びが少なく、引張強さが低いのでは、鋳鋼の方が疲労限度が低い
調べたところ逆ですね。
FCD600 伸び3%以上
SC450 伸び19%以上
疲労について適切な答えが付かなければ、探しますけど、基礎データの誤りを正せば理解が進むかと思います。
ズバリの資料が探せました。元データ:機械システム設計便覧
http://ebw.eng-book.com/pdfs/c7fe36f5f8faa49507e637f8fbea67ec.pdf
同等に近いが FCD600 がやや優勢。
鋳物は信用できないというのは偏見か?
でも、考えかたとしては間違ってないはずです。
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