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高精度の角形鋼管とは?
2023/10/18 15:22
- 一般構造用角形鋼管の寸法許容差について
- 鋼材メーカによる実際の寸法許容差について
- 高精度の角形鋼管の紹介
高精度の角形鋼管
2011/06/24 14:20
一般構造用角形鋼管の「辺の長さ」の寸法許容差は、100mm以下:+1.5mm/-1.5mm、100mmを超えるもの:+1.5% /-1.5% とJIS G 3466で規定されています。現在、t3.2×80×40(長さL70mm)とt3.2×125×125(長さL85mm)の2種類の鋼材を使用して、ある部品を製作したいのですが、仕様上 2種類共 全辺の長さを+0.3mm/-0.3mm程度に押さえたい考えです。(仕上げ加工は省きたい。) 鋼材メーカによると思いますが実際の寸法許容差(実力値)はどの程度なのでしょうか。 また、同形状で高精度のものがありましたらご紹介願います。
回答 (2件中 1~2件目)
一般構造用角形鋼管とは建築用途。ダメっぽいですね。
製法概略図 P.5~7
http://www.jfe-steel.co.jp/products/koukan/catalog/e1j-010.pdf
P.5には機械構造用鋼管、自動車用鋼管が挙がっているが、角形は無い模様。
板厚公差が緩い熱延コイルから製造すると、仕上がり公差も厳しく出来ないはず。プレスの箱曲げの精度上げる課題と同じ。
No.35525 プレス加工材料の公差
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=241015&event=QE0004
冷延コイルから製造すれば精度が良い。
http://araya-kokan.jp/product/machin-square.html
■機械構造用角形鋼管(STKMR)
STKMR(スモール角)の材質は、一般的に冷延コイル、酸洗コイルを使用
(STKRは一般的にはホットコイル=黒皮の付いたコイル)し、厚みの薄い
(t=0.8~2.0)ものが中心となります。
生産方法は、STKM(JIS G3445)の規格に準ずる丸管を作り、電縫溶接し
てSTKMR(スモール角)に成形します。
■寸法許容差
40mm以上 ±0.30mm
(30mm位のを購入して、アナログノギスではピッタリだった記憶)
要求を満たすが、板厚およびサイズが満たない。
■機械構造用厚肉角形鋼管〔STKMR-SM〕
板厚は3.2まであるがサイズは無い。。。。可能性!!
他の例
http://www.maruichikokan.co.jp/product/domestic/pdf/stkmr.pdf
プレス加工材料の回答でも言ってますが、標準仕様を外すにはバイイングパワーが壁となります。
最低発注量は鋼管メーカーの規模にほぼ比例する関係。10ton以下では中小でも相手にしてくれるかどうか。
所望長さ×必要個数・・・で何年分になるか・・・
メーカとの話で技術問題が具体的に判れば、教えていただきたいです。
ロール成形はパイプでなく等辺山形鋼の形を変えた件で当たったが、パイプなら材料バラツキも角のR部に吸収されることもあるのではとか、技術的興味もあります。
また当サイトは後々誰かが見て参考になれば価値大ですから。
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この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
このような内容は、鋼材メーカーの商社部門を呼んで、若しくは代理店を呼んで、
直接確認した方が良いです。
話しの内容は異なりますが、20~30年前の事ですが、角形鋼管の板厚や辺の長さを
下限値に近い値で管理できれば、同じ粗鋼の重さでも より長い角形鋼管が製作でき
角形鋼管は重量ではなく長さの取引なんで安く生産できる。
このような実力の差で、鋼板やロール材、鋼管の分野でアメリカをコストで凌駕して
いった事があります。
ですから、中央値の±**と考えない方が良さそうです。
中央値の±**と指定した鋼材を発注できる処を探すか、中央値を下限値に近い値に
シフトできるならその公差であれば可能なメーカーが見つかるでしょう。
事前調査は、賢明な考えです。
お礼
2011/06/24 21:48
早速ご回答を頂きありがとうございました。
近々、鋼材メーカーに直接確認するつもりでしたが、その前に一般的な知識を得たいため投稿させて頂きました。
「20~30年前の事ですが・・・」はなるほどと感心しました。
途中経過を報告させて頂きます。
当方の加工先で材料を調達する都合から加工先経由で鋼材メーカーに確認してもらいました。
その鋼材メーカー(たぶん鋼管メーカでは大手の方?)の回答は、
「一般構造用角形鋼管の「辺の長さ」の寸法許容差は、JIS G 3466準拠」までで、残念ながらメーカーの実力値までは公開(保証)して頂けませんでした。
JIS G 3466では、「100mmを超えるもの:+1.5% /-1.5%」 なので、t3.2×125×125の場合は「+1.875mm/-1.875mm」となります。
そのメーカーからは「+0.8mm/-0.8mm」程度には仕上がっていると思う。との発言もあったようですので、JIS規格の半分程度が実力値かもしれません。
半信半疑な感もあり、加工先からメーカー名も聞きましたので、もう一度、直接確認してみようと思います。
また、最悪の場合は規格鋼管は使用せず、長さLも短いことからミガキ鋼板(SPCC-t3.2)で4面を形成し、4スミを接合(溶接またはネジ止め)する案も検討中です。但し、この場合でも寸法精度の問題は同じですし、コストアップも心配されます。
お礼
2011/06/28 22:26
多方面から詳しくご回答を頂きありがとうございました。
機械構造用角形鋼管(STKMR)は一般構造用角形鋼管(STKR)に比べ寸法許容差が厳しく管理されますが、残念ながらt3.2×125×125鋼材が規格品にないことは確認済でした。
発注数量も極々少量のため、鋼材メーカーに強く申し入れすることは困難のようです。