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引張強度とロックウェル硬度とは?
2023/10/18 19:48
- 引張強度とは、材料が外力に対してどれだけ強く抵抗できるかを表す性質です。
- ロックウェル硬度(HRB)とは、材料の硬さを測るための指標であり、硬度スケールの一つです。
- 引張強度とロックウェル硬度は似ている性質を持っていますが、換算関係や測定方法などの違いがあります。
引張強度とロックウェル硬度
2011/01/14 15:36
いつも客先からの問合せで困っている事があります。
材料仕様項目に「引張強度」と「硬さHRB」の表記を見るのですが、通常は
引張強度から硬度HRBを換算したり、硬度HRBから引張強度を換算したりする
そうです。同じような特性項目の様な気がしますが、違いが分からず、客先
から問合せされるといつも困ってしまいます。
どなたか違いを明確に説明できる方いましたら、教えて下さい。
回答 (3件中 1~3件目)
硬さの試験方法は、試験子を押付けての変形具合を数値化したものだから、引張りとはチョイ違うが、傾向同じなことが多い。局所的な違いはその範囲だけで論ずればよいだけ。
なので、範囲の制約付ければ換算可能。JISでも引張強さを規定して、その横蘭に硬さを参考値で書いてる親切なものもあります。
http://www.shinyamato.jp/hyoua.html みがき棒鋼
適用範囲
http://www.tobu.or.jp/yasashii/kouzai/book/02.htm
0.6mass%以下の炭素を含有する鋼の焼なまし材や調質材に適用されるもので、高い硬さが
要求される工具鋼には適用できない。
硬さは同じであっても衝撃値は熱処理条件だけでなく、合金元素の種類や量、結晶粒度など
にも大きな影響を受けるため、硬さのみによる推定は不可能である。
合金鋼の例
http://www.hitachi-metals.co.jp/product/steel/index.html
耐摩耗性重視で使用する金型用合金鋼は、硬さ最優先し引張強さはピークを越えて急落するところで使うことも多い。
以上の注意点を無視して、便利な換算だからと?硬さ命?の信仰は危険。陥穽が待受けてます。
それでも、SUSとか非鉄にまで拡張して試算してもマズマズ合いますね。。。
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下記サイトで目安となる換算値が示されています。硬度は浸炭処理など表面
層のみを硬化させたりする場合も有り、必ずしも相関が成り立たないことも
有ります。回答(1)さんと同じで参考データとみなした方が良いと思います。
お礼
2011/01/17 15:10
ご回答ありがとうございます。
参考資料 拝見させて頂きます。
自分は
「引張強度」:材料の変形しにくさ
「硬さ」:特に材料表面の変形しにくさ
と認識しています。
生材ですと計算式で換算できますが、
メッキなど表面処理を行うと、引張強度はそれほど変化せず
硬さのみ増大することがありえると思います。
自分は、
引張強度は構造材としての強度計算に、
硬さは位置決めピンなどの削れにくさの目安として
使っています。
お礼
2011/01/17 15:07
貴重なご意見に感謝致します。
なるほどと感じる考えですね。
貴殿の考えだと「引張強度」も「HRB硬さ」も同じ特性と考えておられますね。
HRB硬度は材料の表面を測定する事ができるので、部分硬さ特性が確認できる
が、引張強度は試験片全体にかかる力を断面積で割っているので、平均値
特性になってしまうというニュアンスで理解しました。
設計強度計算には引張強度を使いますし、引張試験ができない場合はHRB硬度
を代用しているような感じですかね。
お礼
2011/01/17 15:19
ご回答ありがとうございます。
なかなか興味深いものですね。換算しても他の特性値が変わってくる事は
よく理解しとかないといけない分けですね。